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ニコチンによる口腔内好中球NETsの質的異常がもたらす口腔がん発生・増悪機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K09477
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

西岡 貴志  東北大学, 歯学研究科, 講師 (50641875)

研究分担者 多田 浩之  東北大学, 歯学研究科, 講師 (70431632)
伊原木 聰一郎  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80549866)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードニコチン / 口腔がん / 細菌感染 / NETs / 口腔細菌
研究開始時の研究の概要

口腔の60~90%の免疫細胞は好中球であり、感染防御のみならず、口腔のホメオスタシス維持に重要である。好中球の新たな機能として、好中球細胞外トラップneutrophil extracellular traps (NETs)が注目されている。近年、NETsは、好中球に細菌感染のみならずニコチンの刺激が加わることで誘導されること、NETs産生を起点としてがん細胞の増殖や転移が促進されることなどが明らかとなった。喫煙がリスクファクターといわれる口腔がんの発生・増悪メカニズムとして、口腔内好中球の関与が疑われるが、その解明は進んでいない。

研究実績の概要

口腔は他の臓器・組織に比べ、外界と常に交通し、恒常的に細菌感染、化学物質の暴露、温熱・物理刺激を受ける特殊な環境にある。このような厳しい環境のなか、口腔の60~90%の免疫細胞は好中球が占め、好中球は感染防御のみならず、口腔のホメオスタシス維持に重要な役割を担っている。その好中球の新たな機能として、好中球細胞外トラップneutrophil extracellular traps (NETs)が注目されている。これまで、NETsは、好中球に細菌感染のみならずニコチンの刺激が加わることで誘導されること、NETs産生を起点としてがん細胞の増殖や転移が促進されることなどが報告されている。喫煙がリスクファクターといわれる口腔がんの発生・増悪メカニズムとして、口腔内好中球の関与が疑われるが、その解明は進んでいない。ニコチンによる口腔内好中球NETsの質的異常がもたらす口腔がん発生・増悪機構を明らかにすることを本研究課題の目的とし、今年度は、口腔好中球による実験に必要な情報を得るため、まずヒト前骨髄球性細胞株(HL-60細胞)を用いた実験を行った。HL-60細胞をレチノイン酸で5日間処理し、好中球に分化させたのち、同細胞にニコチンによる刺激を行い、ニコチン刺激後のNETs産生反応を確認し、刺激時間、濃度等の条件検討を行い、Western Blottingでの解析に必要なおおよその細胞数の検討を行った。HL-60細胞で行った条件を口腔好中球で再現するために必要な細胞数を得るためには相当数のサンプル数が必要になることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響はまだ完全には消えておらず研究計画にやや遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

当初の予定に沿って研究を遂行していく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Northeastern University(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 歯周病原細菌プロテアーゼと NETs のクロストークによる脳機能障害2023

    • 著者名/発表者名
      多田 浩之、西岡 貴志、松下 健二
    • 学会等名
      第28回日本エンドトキシン・自然免疫研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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