研究課題/領域番号 |
23K09499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高野 裕史 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (30282172)
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研究分担者 |
福田 雅幸 秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (20272049)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔機能分析 / 唾液メタボローム解析 / がんスクリーニング検査 / 口腔機能評価 |
研究開始時の研究の概要 |
・2023年度:これまで行ってきた「口腔機能低下とがんの関連性におけるバイオマーカーの解明」の研究を引き続き、がん患者と健常者における口腔機能評価と解析を行う。口腔洗浄サンプルおよび唾液の採取。 ・2024年度以降:採取試料から口腔内細菌のメタゲノム解析および唾液メタボローム解析を行い、得られたデータから口腔機能および口腔内細菌とがんの相互関連性を評価する。
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研究実績の概要 |
食道がん患者は口腔機能が低下していることに着目し、口腔細菌と同様に口腔機能の低下は、がんの発生や増悪に深く関連しているのではないかとの発想に至り、口腔機能の分析からがん発生の危険因子に関わる新しいスクリーニング法の確立が期待できるのではないかと考えた。本研究では、がん患者における口腔機能評価と口腔内細菌および唾液メタボローム解析から「口腔機能低下とがんの関連性」を分析し、新しいがんスクリーニング法の開発を目指す。 本研究は、がん患者における口腔機能を総合的に評価し、唾液メタボローム解析による網羅的な代謝プロファイルを測定することにより、口腔機能低下者に特異的な代謝マーカーを同定し、がん患者の代謝マーカーとの関連性を分析する。さらに口腔内細菌叢をメタゲノム解析し、口腔機能低下者に特有の細菌を同定する。これらの結果から「口腔機能低下とがんの関連性」をもとに新しいがんスクリーニング法を開発し、口腔機能の維持・改善の意義とがん発生のリスク因子としての可能性を示すことを目的とする。 初年度は、これまでの研究を引き続き、癌患者における口腔機能評価と解析を行い、その食道癌患者の口腔機能評価の研究結果から食道癌患者では、口腔内細菌数が増加しており、咬合力、嚥下機能の低下から高い口腔機能低下症の罹患率を示し、学会において「食道癌患者における口腔機能評価に関する検討」を発表、癌と口腔機能低下の関連性について論文で報告した。また、肺癌患者と比較し、舌苔付着度,咬合力,嚥下機能において機能低下を認め、「周術期癌患者における口腔機能評価に関する臨床的検討」として学会発表を行い、食道癌患者では口腔機能低下症の罹患率が高いことを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
過去の研究データから口腔機能解析に必要な患者のデータは100例以上収集できており、これまでの研究発表を含め、今後詳細な解析が可能と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は口腔機能評価を継続し、口腔洗浄サンプルおよび唾液を採取する。唾液のメタボローム解析は専門業者に委託し、網羅的に代謝プロファイルを測定し、口腔機能低下者、がん患者に共通する代謝物マーカーを特定する。さらに口腔内細菌のメタゲノム解析を行い、すべての検査データはスコア化し、関連性を評価する。
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