研究課題/領域番号 |
23K09522
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山崎 千穂 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20506422)
|
研究分担者 |
西舘 崇 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (70795723)
濱崎 景 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50533494)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 在日外国人 / 自動翻訳機 / 多言語間コミュニケーション / 保健医療アクセス |
研究開始時の研究の概要 |
日本で生活する外国人患者がまず受診する一次医療機関における環境整備はまだ不十分であり、外国人患者も医療提供者も不安を感じながら受診・診療を行っている現状がある。本研究は、在住外国人が地域の診療所を不安なく受診するために必要な環境整備を言葉の壁、文化・習慣の違いの両側面から検討し、課題に対する解決策を明らかにすることである。本研究の成果は、医療者の負担を軽減し、外国人が安心できる医療提供につながるだけでなく、医療の質の向上や医療安全の確保に貢献することが期待できる。
|
研究実績の概要 |
日本で生活する外国人は年々増加しており、国籍も多様化している。外国人患者受け入れの体制も整備されつつあるが、患者がまず受診する一次医療機関における環境整備はまだ不十分であり、外国人患者も医療提供者も不安を感じながら受診・診療を行っている現状がある。本研究は、在住外国人が地域の診療所を不安なく受診するために必要な環境整備を、言葉の壁、文化・習慣の違いを外国人患者両側面から検討し、課題に対する解決策を明らかにすることである。 本年度は、診療所における外国人患者と医療提供者のコミュニケーションに対する音声翻訳機の有用性について検討した。音声翻訳機を一定期間使用してもらった約40の診療所に対してアンケート調査を行い、使用頻度、使用言語、外国人患者との意思疎通の向上の有無、意思疎通ができなかった事例、言語以外に診療上困っていること・課題と感じること、などについて把握した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画していた医療機関への聞き取りが実施できなかった。今後、医療提供者が認識する困難・課題と、在住外国人が認識している受診時の困難・課題や期待する支援を比較する計画である。両者の認識を比較するには、具体的にどのような質問項目が必要なのか検討中である。そのため、倫理委員会に審査申請をすることができず、データ収集が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
医療従事者へのアンケート調査および聞き取り調査を行い、外国人患者対応に関する現状は医療を提供する際の困難や課題を明らかにする。また、外国人住民に対してグループインタビューを実施し、医療受診する際の困難や不安、課題への対応方法、情報の入手方法、必要な支援などについて整理する。研究成果について関係学会等での発表や学術誌へ論文投稿を行う。
|