研究課題/領域番号 |
23K09557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
木村 琢磨 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, ジョイントリサーチ講座教授 (50722154)
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研究分担者 |
野村 恭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
石川 ひろの 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
千葉 宏毅 北里大学, 医学部, 講師 (90713587)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 在宅医療 / コミュニケーション / 医療面接 / 医師患者関係 / 家族 / キーパーソン |
研究開始時の研究の概要 |
まず、「独居・老々介護」の終末期の高齢患者の訪問診療において「キーパーソン」が参加した際に、意思決定支援が促進される医療面接の方法論を構築する。 つぎに、構築した医療面接の方法論のもと、訪問診療へ参加する「キーパーソ ン」を、オンライン”参加群と“対面”参加群に無作為に割り付け、医師の情報量、患者の意思決定支援に関するアウトカムに優劣がないことを統計学的に証明する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、第一に、研究デザインについて、研究者間で協議して最終決定した。研究目的は、「独居・老々介護」の高齢患者の在宅医療において、「診療への同席者」が患者の意思決定を十分に支援できるよう医師がファシリテートする医療面接の方法論を構築すること、とした。方法として、訪問診療中における実際の会話データ:「診療への同席者」がいる訪問診療中の会話を、ICレコーダーで録音しデータ収集した上で分析する予定とした。 第二に、データ収集シート、質問票を作成した。データ収集シートは、患者背景のデータを収集する目的で、1、患者についてのデータ収集シート、2、 主介護者についてのデータ収集シート、3、訪問した際のデータ収集シートを作成した。質問票は、訪問診療を受けた患者、訪問診療に同席した患者の家族などの同席者からデータ収集を、訪問診療の直後の回答を想定して作成した。 第三に、倫理委員会の審査を完了させ、研究を開始した。まず、調査可能な診療所をリクルートし、12施設の協力施設を募った上で、研究計画書を完成させ、倫理委員会へ申請した。修正を重ね承認された後に、データ収集シートの印刷を行い、協力施設への説明の後、データ収集を開始した。 現在、データ収集中である。 データ収集後の分析は、医師、患者、同席者の各々における会話内容を、医療コミュニケーションの分析ツールであるRIAS(The Roter Interaction Analysis System) を用いて、それぞれの発話が果たす機能をカテゴリー化し、量的に分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力施設である診療所のリクルート、および倫理委員会の承認にやや時間を要したため、データ収集の開始がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究のデータ収集期間は2025年3月までの予定であるが、データ収集の状況を見つつ、適宜、データ収集期間の延長も検討する。データ収集後の分析は、医師、患者、同席者の各々における会話内容を、医療コミュニケーションの分析ツールであるRIAS(The Roter Interaction Analysis System) を用いて、それぞれの発話が果たす機能をカテゴリー化し、量的に分析する。
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