研究課題/領域番号 |
23K09582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
城下 彰宏 昭和大学, 医学部, 研究生 (60838184)
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研究分担者 |
宇野 俊介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10624702)
片岡 裕貴 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10814379)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 肺炎 / 慢性閉塞性肺疾患 / 下気道感染症 / 緑膿菌 / 抗菌薬 |
研究開始時の研究の概要 |
下気道感染症のうち,慢性閉塞性肺疾患(COPD)増悪と細菌性肺炎はしばしば再発し,再発性の下気道感染症は喀痰からの緑膿菌の検出と関連があることがわかっている.さらに,喀痰からの緑膿菌の検出は下気道感染症の予後の悪化と相関することも報告されている.しかし,現時点では,抗緑膿菌活性をもつ抗菌薬の使用が,実際に再発性の下気道感染症の予後を改善させたというエビデンスはない.そのため,私たちは下気道感染症の国内最大規模の網羅的なレジストリを構築し,様々な交絡因子を調整した統計解析手法を用いて,再発性下気道感染症に対する抗緑膿菌活性をもつ抗菌薬の経験的使用の有効性を評価する.
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研究実績の概要 |
日本の多施設後ろ向きコホート研究に関しては、ほとんどの各医療機関においてデータウェアハウスからのデータ自動抽出が終了し、現在クリーニングを行っている。今後、各医療機関において、電子カルテからのデータ抽出に進む予定である。HCEI(一般社団法人 健康・医療・教育情報評価推進機構)のデータベースを用いた不随研究を実施しており、現時点で、4本の論文が執筆され、2本Accept、2本Under reviewの状態である。 Acceptされた研究:「膿胸における早期胸腔鏡手術の有効性の検討」(Respiration, 2023-09, Vol.102 (9), p.821-832)、「膿胸における抗緑膿菌活性をもつ抗菌薬の経験的治療の有用性の検討」(Antibiotics, in press) Under reviewの研究:「膿胸におけるCRPの経時的な変化と死亡・手術との相関関係の評価」、「KL-6の経時的な変化と線維化性間質性肺炎の急性増悪との相関関係の評価」 現在解析中の研究:「非人工呼吸器関連院内肺炎における抗緑膿菌活性を持つ抗菌薬によるエンピリック治療効果の検討」、「高齢者の市中肺炎におけるアンピシリン/スルバクタムとセフトリアキソンとの有効性の比較」
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していたデータウェアハウスからのデータ自動抽出がほぼ終了し、予定通り今年度は電子カルテからのデータ抽出と統計解析・論文執筆に進むことができる。
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今後の研究の推進方策 |
HCEI(一般社団法人 健康・医療・教育情報評価推進機構)のデータベースと多施設後ろ向きコホート研究のデータをマージすることにより、より一般化可能性の高い、かつ、サンプルサイズの大きなプロジェクトに昇華することができるため、現在計画段階である。
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