研究課題/領域番号 |
23K09588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
本田 仁 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10770860)
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研究分担者 |
村上 修太郎 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター臨床研究部), 薬剤科, 薬剤師(主任) (20866305)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抗菌薬適正使用 / DASC / DOT / 抗菌薬spectrum |
研究開始時の研究の概要 |
代表研究機関である藤田医科大学病院は愛知県の中部に位置する特定機能病院および高度医療機関であり、強固な微生物学・感染症科、感染対策および抗菌薬適正使用チームが3軸として機能している。また特定機能病院の特性として移植感染症の患者、高度免疫不全の患者の診療をしていることから、広域抗菌薬の使用が相対的にくなる傾向がある。また分担研究機関の東京都立病院機構および沖縄研修病院群は市中感染症を中心に診療する高次医療機関であり、医療提供形態の違う病院からDASCデータでの抗菌薬使用量の調査を行うことで、より包括的に抗菌薬のディエスカレーションの評価が可能となり、さらに病院間での比較が可能となる。
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研究実績の概要 |
抗菌薬適正使用プログラムの成果を評価する際に慣習的に用いられている、DOTに抗菌薬のスペクトラム(有効範囲)情報を統合したDASC (days of antimicrobial spectrum coverage)という指標が提唱された。DASCでは抗菌薬のスペクトラムを点数化し(antimicrobial spectrum index)、DASCを用いることで、抗菌薬のスペクトラムを考慮に入れた抗菌薬の適正な使用量を測定することが可能になる。本研究では、日本の複数 の医療機関において実際にDASCを用いて抗菌薬の使用量を測定し、抗菌薬適正使用プログラムの主要目標である広域スペクトラムから狭域スペクトラムへの移行をDASCにより適切に評価できるかどうかを検討する。抗菌薬spectrum index (DASC)とDOTの関連性について,見当を行っており,現状ではDASCとDOTが濃厚に相関している可能性があることが研究を通じて分かりつつある.また臨床的なアウトカムのpredictionも調べているが,DASCの方がより臨床的アウトカムとの相関がある可能性が示唆され,そのことに関しては,現在,単施設研究で1論文を既に英語論文として発表し終えた.さらに今後はDASCと抗菌薬のdeescalationの結果について,藤田医科大学病院の情報を収集しそれを見当すること,さらには各施設から情報を集め解析することを目標としている
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
抗菌薬spectrum index (DASC)とDOTの関連性について,見当を行っており,現状ではDASCとDOTが濃厚に相関している可能性があることが研究を通じて分かりつつある.また臨床的なアウトカムのpredictionも調べているが,DASCの方がより臨床的アウトカムとの相関がある可能性が示唆され,そのことに関しては,現在,単施設研究で1論文を既に英語論文として発表し終えた.現在,多施設研究の実施に向け,施設の応募及び倫理委員会の提出の書類を作成している.
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今後の研究の推進方策 |
今後は参加施設の決定を行い,そのご各施設からDOT及びpatient-daysの情報を2015年から2024年までの期間で収集し,各施設間でどれくらいのdeescalationが進んでいるかを検討する予定である.
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