研究課題/領域番号 |
23K09592
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
稲田 雄 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 集中治療科・副部長 (50896975)
|
研究分担者 |
大石 公彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20287212)
山口 悦子 (中上悦子) 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60369684)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 患者経験価値 / 小児 / Patient Experience / PX / Child HCAHPS / 患者中心医療 |
研究開始時の研究の概要 |
質の高い医療に不可欠な「患者中心志向」を評価する尺度に、「患者経験価値(patient experience, PX)」尺度がある。しかし、日本には、小児入院患者のPXを包括的に評価する尺度がなく、患者中心の小児医療がどれくらい実現できているのかは不明である。 本研究では、米国のPX評価尺度「Child HCAHPS」の日本語版を用いて、①全国多施設で小児入院患者のPXを調査し、患者・家族から見た小児医療の問題点を明らかにする。また、②Child HCAHPS日本語版の信頼性と妥当性の検証を重ね、日本の多様な患者のPX評価尺度としてChild HCAHPS日本語版が適切かどうかを明らかにする。
|
研究実績の概要 |
質の高い医療に不可欠な「患者中心志向」を評価する尺度に、「患者経験価値(patient experience, PX)」尺度がある。本研究では、米国のPX評価尺度「Child HCAHPS」の日本語版を用いて、複数施設で小児入院患者のPXを調査した。 病院に一泊以上入院し自宅に生存退院した17歳以下の小児入院患者の保護者を対象とし、対象となる保護者に調査依頼用紙を郵送、または、手渡しした。調査依頼用紙に記載したQRコードまたはURLからWebアンケートシステムに誘導し、自動的に集計するシステムを構築した。米国の既存の報告と比較して、全体評価(「病院を勧めるかどうか」「病院の総合評価」)は非常に低かった。施設間でPXのばらつきが大きかったのは、「患者の痛みへの配慮」「病室の静かさ」「医療に関する情報提供」「患者と看護師のコミュニケーション」であった。米国の既存の報告と比べて特にPXが低かったのは、「患者と看護師のコミュニケーション」「患者と医師のコミュニケーション」「病室の静かさ」「保護者と看護師のコミュニケーション」であった。なお「ティーンエイジャーの医療参加」はサンプル数が少ない病院が多く正確な比較はできなかった。研究成果の一部は学会で報告した。 Child HCAHPS日本語版の調査票をオープンアクセス化し、Child HCAHPS日本語版および小児入院患者のPX調査が広く普及するようにした。
|