研究課題/領域番号 |
23K09615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 熊本保健科学大学 |
研究代表者 |
川口 弥恵子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (50633004)
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研究分担者 |
伊藤 泰信 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40369864)
大谷 かがり 中部大学, 看護実習センター, 助教 (60535805)
山口 宏美 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 研究員 (00991895)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 看護師の仕事 / 看護教育への援用 / エスノグラフィ / The Invisible Work |
研究開始時の研究の概要 |
Davina Allen(2014)は、一般に看護師は患者へケアを提供する職業として理解されているが、実際はそれをはるかに超えた仕事をしているにもかかわらず、その部分はほとんど理解が得られていないことを指摘し、患者へのケア以外の仕事を”The Invisible Work”と表現した。本研究の目的は、看護の仕事のうち患者の直接ケア以外の仕事に注目し、エスノグラフィックな調査によりジェネラリストナースのThe Invisible Workの価値を明らかにし、看護師の仕事を再定義することである。さらに得られた知見を看護基礎教育への援用を試み、日本の看護基礎教育を重層化し看護学の発展に寄与したい。
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研究実績の概要 |
本研究は、看護師の仕事のうち、専門性が低く、患者への直接的なケアの邪魔になるとされてきた仕事に光をあて、そこに埋もれている看護師の知を明らかにし、その知見を組み入れた新しい看護基礎教育プログラムを開発するものである。具体的には、小規模クリニックでの長期間にわたるフィールドワーク調査から、特に看護師の仕事のうち「患者への直接ケア以外の仕事」の意味を明らかにする。これにより、これまでの患者への直接ケアを中心とした看護教育の問題点を指摘し、「直接ケア以外の仕事」は看護基礎教育にどのように援用しうるのか検討することが目的である。 本研究の3つの問いは、(1)看護師の「患者への直接ケア以外の仕事」とはどのようなものか?(2)医療機関の組織の規模や専門分化の違いは、看護師の「患者への直接ケア以外の仕事」にどのように影響するのか?(3)「患者への直接ケア以外の仕事」はどのように看護教育に援用しうるのか?である。 1年目の本年は、まず(1)の問いを明らかにすることに努めた。その結果、小規模クリニックの外来看護師の「患者への直接ケア以外の仕事」とは、診療の効率を向上させ、リスクやミスを防ぎ、患者の安全性を確保する。また限られたリソースを最適に調整し、組織のコスト効率をあげるはたらきだった。治療の連続性を確保し、他職種の仕事の境界の仕事を担うことでチームの調和を図ることに貢献していた。 次に(2)の問いに答えるために、比較対象として中規模病院の看護師の仕事についてフィードワーク調査を行った。現在、調査結果の分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の問いの(1)においては、おおむね調査を終了し結果を得ている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は小規模クリニックとは違う組織規模の病院看護師の仕事と比較検討することによって、上記の問い(2)医療機関の組織の規模や専門分化の違いは、看護師の「患者への直接ケア以外の仕事」にどのように影響するのか?について明らかにする。さらに、(3)それらの知見をどのように看護教育に援用しうるのかについて、研究分担者や協力者と検討することを予定している。
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