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マイクロプラスチック曝露による複合的な有害作用の要因別評価

研究課題

研究課題/領域番号 23K09656
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関杏林大学

研究代表者

苣田 慎一  杏林大学, 医学部, 講師 (90639791)

研究分担者 吉田 正雄  杏林大学, 医学部, 准教授 (10296543)
苅田 香苗  杏林大学, 医学部, 教授 (40224711)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードマイクロプラスチック / 添加剤 / 酸化ストレス / メダカ / 添加物
研究開始時の研究の概要

本研究では、研究代表者らの先行研究(基盤研究C 課題番号19K10606)を基盤にして、実験動物であるメダカに対するMPの複合的な有害作用をMPの構成因子(合成高分子、添加剤、物理的作用)別に評価する。この研究により、人体へのMP曝露対策のために意義ある基礎的データを提示する。

研究実績の概要

本研究の目的の一つは、マイクロプラスチック(粒径<5mm。以下MPとする。)の経口摂取が生体内で酸化ストレスを引き起こす可能性を考慮し、MPの経口曝露により生じる生体影響を、MPを構成するポリエチレンやポリスチレンなどの合成高分子による作用、MPに含まれる可塑剤や難燃剤などの添加剤による作用、そしてMPの付着などによる物理的作用に識別して評価することである。MPが経口摂取されたのちにどの作用を介して生体影響を生じさせるのかを明らかにした研究はまだない。本研究では、研究代表者らの先行研究(基盤研究C 課題番号19K10606)を基盤にして、メダカをモデル生物として使用し、MPの複合的な有害作用をMPの構成因子別に評価する。
2023年(令和5年)度は、添加剤を含むMP、添加剤を含まないMP、プラスチックではないが消化吸収されないセルロースビーズを曝露し、生体の酸化ストレス指標を定量した。その結果、セルロースビーズによる酸化ストレス指標の増加は認められず、一方で、添加剤を含まないMPと添加剤を含むMPの曝露で酸化ストレス指標は増加し、また、添加剤を含まないMPより添加剤を含むMPの方が酸化ストレス指標が高く増加することが認められた。つまり、MPに含まれる可塑剤や難燃剤などの添加剤は、MPの経口曝露により生じる生体影響を増長することが示された。今後は、疾患になりやすい遺伝的背景を持つ集団へのMP曝露の影響を評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までに、MPに含まれる可塑剤や難燃剤などの添加剤は、MPの経口曝露により生じる生体影響を増長することが示された。現在、遺伝的にゲノムが不安定になりやすい背景を持つメダカ変異体と糖尿病になりやすいメダカ変異体の個体数の確保を進めている。個体数の準備ができ次第、疾患になりやすい遺伝的背景を持つ集団へのMP曝露の影響を評価する。

今後の研究の推進方策

本研究に関わる実験は、長期間(12週間~30週間)の飼育を必要とする。従って、研究を推進するために、より効率的に試験を行うためのスケジュール管理を徹底する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A rad50 germline mutation induces tumorigenesis and ataxia-telangiectasia phenotype in a transparent medaka model2023

    • 著者名/発表者名
      Chisada Shinichi、Ohtsuka Kouki、Fujiwara Masachika、Yoshida Masao、Matsushima Satsuki、Watanabe Takashi、Karita Kanae、Ohnishi Hiroaki
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 18 号: 4 ページ: e0282277-e0282277

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0282277

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] マイクロプラスチックと含有プラスチック添加剤による酸化 ストレス影響2024

    • 著者名/発表者名
      苣田慎一,吉田正雄,苅田香苗
    • 学会等名
      第94回日本衛生学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] rad50変異メダカにおける紫外線(UVA)曝露による短命化メカニズムの解明2023

    • 著者名/発表者名
      大塚弘毅,苣田慎一,藤原正親,松島早月,菊地茉莉,小倉航,山﨑聡子,安戸裕貴,岸野智則,吉田正雄,苅田香苗,渡邊 卓,大西宏明
    • 学会等名
      第70回日本臨床検査医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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