研究課題/領域番号 |
23K09667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生駒 俊和 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60612744)
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研究分担者 |
土屋 康雄 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60334679)
浅井 孝夫 順天堂大学, 医療科学部, 准教授 (60612736)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 胆嚢がん / インド / アンギノーサス群連鎖球菌 / 胆嚢胆汁 / 細菌感染 / リアルタイムPCR法 |
研究開始時の研究の概要 |
胆石は胆嚢がん(GBC)の最大のリスク要因であり、細菌感染もその一つとされている。応募者らは、GBC患者と胆石を有する胆嚢炎患者の胆汁中細菌叢をメタゲノム解析により調べ、アンギノーサス群連鎖球菌のDNAがGBC患者に特異的に検出されることを世界で初めて明らかにした。既に本菌は化膿性肝膿瘍や口腔がんなどの発症との関連が報告されており、GBC発症とも関連している可能性が示唆される。 本研究の目的は、我々の知見の妥当性を場所、時間、患者を変えて検証することである。リアルタイムPCR法を用いてGBC患者と胆嚢炎患者の胆汁中から本菌を検出・定量し、アンケート結果と比較して両者の関連性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2023年度の予定は、インドと日本の研究者の打ち合わせ(アンケート内容、胆汁採取法・保存法、リアルタイムPCR法、統計解析法、学会報告及び論文執筆の分担、その他)後、Mahatma Gandhi Medical College and Hospitalと新潟大学で倫理委員期の承認を得て、150人の胆嚢がん患者と200人の胆石を有する胆嚢炎患者からアンケート調査と胆汁採取を行うことであった。 2023年12月にインド、ジャイプール市で開催された第3回Jaipur Surgical Festivalに参加し、日本とインドの胆嚢がん患者における遺伝要因に関する研究成果の発表を行った (The polymorphism of p53 tumor suppressor gene and the risk of gallbladder cancer)後、インド研究者との研究打合せを行い、本研究実施についての合意を得た。その後、インドと日本で倫理委員会の承認を得てアンケート調査と胆汁採取を開始した。年度内に胆嚢がん患者45人、胆嚢炎患者168人からアンケートと胆汁試料を採取できた。しかし、目標とした胆嚢がん患者150人、胆嚢炎患者200人には達することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
目標とした試料数は、胆嚢がん患者150例、胆嚢炎患者200例であったが、今年度中に採取できた数は、前者で45例、後者で168例であった。試料採取の遅れの要因は、倫理委員会の承認を得るのに時間が必要であったため採取期間が短く、このため目標とした試料数に達しなかった。特に、胆嚢がん患者数が目標数の1/3程度であったことから研究の進捗状況はやや遅れているとなった。
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今後の研究の推進方策 |
胆嚢がん患者数が目標数に達していないことから、2025年度末まで引き続き試料の採取をお願いし、2026年度に、アンケートデータのコンピュータへの入力と統計解析、及び採取した胆汁からの細菌DNA抽出とそのDNAを試料としてリアルタイムPCR法によるアンギノーサス群連鎖球菌の検出を予定している。
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