研究課題
基盤研究(C)
乱用薬物のうち合成カンナビノイドは死亡事例を含む重度の肝障害をたびたび引き起こす。これまでの研究では、薬物そのものが原因だと考えられてきたが、近年「反応性代謝物」が注目されている。反応性代謝物は肝細胞に強い毒性を持つ化合物で、親化合物の部分構造から予測することができる。合成カンナビノイドの分子構造には、反応性代謝物を生じる部分構造があるため、その関与が疑われているが、その実態は明らかではない。本研究では、合成カンナビノイドの親化合物と代謝物の両方が肝障害にどのように影響するか解明し、肝細胞障害の要因を検証することを目的としている。