研究課題/領域番号 |
23K09687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
楊 一馳 弘前大学, 医学研究科, 助手 (40969143)
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研究分担者 |
井原 一成 弘前大学, 医学研究科, 教授 (10266083)
河合 恒 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (50339727)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 無気力 / 身体活動 / ウェアラブルデバイス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は地域在住高齢者を対象にコホートを設定し、無気力と身体活動パターンの関連性を究明し、無気力予防に有用な身体活動と運動方法を探るものである。一般高齢者の無気力と身体活動の関連性を調べた研究は少なく、先行研究では身体活動が質問紙によって把握され、分析には障害有無と活動量のみが使用されていた。更に、研究デザインは縦断研究であってもベースラインとエンドポイントの2時点でしかデータを収集していなかった。本研究の目的は先行研究の限界を補い、身体活動のリアルタイム測定と無気力の繰り返し測定により、一般高齢者の身体活動パターン(活動時間、リズム、強度など)と無気力の変化の関連性を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
【研究参加者募集】令和5年9月から青森県内コミュニティに住む高齢者を対象としたリクルートを行った。リクルートの方法は以下の4つである。1.弘前市広報に研究参加者募集を掲載した。2.弘前市高齢者介護保険参加者に募集チラシを配布した。3.弘前市高齢者運動教室の参加者に募集チラシを配布した。4.弘前大学医学部献体ボランティア組織白菊会メンバーに募集情報を出した。結果として、126人の研究参加者をリクルートした。 【ベースライン測定】弘前大学医学部社会医学講座を拠点として、126人の研究参加者を講座に招待し、無気力、記憶力、うつ、認知機能などに関して、医師の診断及びアンケートを用いて測定した。身長、体重、体組成、立ち上がり、握力、10メートル歩きなどの身体活動能力も測定した。 【腕時計型活動計を用いた追跡調査】ベースライン測定完了後、TDK社の腕時計型活動計Silmeeを参加者に配布し、一ヶ月間睡眠時間も含めて装着するようにお伝えした。腕時計から歩数、カロリー消耗、心拍数、睡眠状況などの情報が経時的に記録される。一ヶ月の測定後本学に返送するようにお伝えした。データ抽出二ヶ月後、また参加者のお宅に腕時計を郵送し、二回目の測定を行った。腕時計を用いた身体活動測定は合計4回の繰り返し測定になり、現在は2回目の追跡を完了し、3回目の追跡の始まりになっている。 【データ分析】ベースライン測定で得られたデータをデジタル化し、分析の準備が整っている。分析結果はおおよそ令和6年度末に獲得し、学術論文化する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
参加者リクルートは予定通り進んで、合計126人をリクルートした。去年度末ベースライン測定を完成し、現在腕時計型活動計を用いた追跡調査も予定通り、三回目の繰り返し測定に入った。研究はおおむね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度前半腕時計型活動計を用いた追跡調査を完了する。その後データ分析を行い、今年度末分析結果を獲得し、学術論文化を行う。
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