研究課題/領域番号 |
23K09707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
駒田 謙一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 派遣協力第二課医師 (00606973)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | チクングニア熱 / デング熱 / ジカ熱 / 血清疫学調査 / サーベイランス / 蚊媒介感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
アフリカの農村部では、発熱患者に対する鑑別診断が十分に行われておらず、疫学データも不足している。特にマラリア流行地域では、チクングニア熱、デング熱、ジカ熱といった蚊媒介感染症の多くが、十分な検査もないまま同様の症状を呈するマラリアと誤診されている可能性がある。本研究では、アフリカ南部のマラリア流行地域において、マラリアが疑われた発熱患者に対して簡易迅速診断キットを用いて前述の蚊媒介感染症に関する検査を実施し、これらの感染症の疾病負荷を明らかにする。
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研究実績の概要 |
調査対象とする感染症について文献等をもとにあらためて検討したところ、WHOアフリカ地域事務局が推奨するIDSR(Integrated Disease Surveillance and Response)において対象疾患に含まれており、またザンビアで実施された別の調査における抗体保有率の結果から一定の流行があると疑われた、チクングニア熱、ジカ熱、デング熱を対象とすることとした。調査対象疾患の診断に使用する簡易迅速診断検査キット(RDT)について、市販されているものについて情報収集を行った。3つの感染症全てについて市販されているRDTが存在し、中にはIgM(現在の感染)とIgG(既感染)の両方を同時に検査出来るものもあることを確認した。今後のはキットの性能や価格、入手可能性をもとに、調査で使用するRDTを決定する。 ザンビアでは、チョングエ郡とムンブワ郡での実施を予定しているが、2023年11月以降ザンビアではコレラが流行しており、両郡保健局関係者との協議は、十分にできる状況ではなかった。調査対象とする3つの感染症、大まかな実施地域、だいたいの調査実施時期(蚊の発生が多い雨季)について合意したものの、具体的かつ詳細な調査計画は、現地でのコレラ流行が落ち着いてから再開予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査を予定していた地域でコレラの流行が発生したため、予定地域を所管する郡保健局関係者との協議を十分に行うことができず、具体的な場所や実際の調査方法とその流れなど、詳細について決定・合意することが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
コレラの流行が落ち着き次第、ザンビア保健省の郡保健局関係者との協議を再開し、具体的な調査計画について、決定・合意する。その内容に基づき、日本・サンビアの両国で倫理審査を申請する。
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