| 研究課題/領域番号 |
23K09714
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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| 研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
津田 敏秀 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (20231433)
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| 研究分担者 |
頼藤 貴志 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00452566)
加戸 陽子 関西大学, 文学部, 教授 (10434820)
櫻田 泰江 岡山大学, 大学病院, 医員 (40896114)
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| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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| キーワード | 水俣病 / 胎児期曝露 / メチル水銀 / コホート研究 / 神経認知機能検査 |
| 研究開始時の研究の概要 |
メチル水銀を原因とする大規模食中毒事件が1956年に水俣市で公式に確認され、65年以上が過ぎた。重度な神経症状を持つ、胎児性水俣病患者のみが、この60年以上注目されてきたが、症状の発現型には、大きな差異があったと考えられている。本研究では、水俣病における胎児期メチル水銀曝露の健康影響の全貌の解明を行う。特に、メチル水銀曝露の周産期指標への影響、胎児性水俣病患者の質的研究による評価、また胎児性水俣病患者よりも曝露量は少ないが、低~中程度に曝露された住民の神経認知機能などに関する評価を行う。
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| 研究実績の概要 |
メチル水銀を原因とする大規模食中毒事件が1956年に水俣市で公式に確認され、65年以上が過ぎた。重度な神経症状を持つ胎児性水俣病患者のみが注目されてきたが、症状の発現型には、大きな差異があったと考えられている。 本研究では、水俣病における胎児期メチル水銀曝露の健康影響の全貌の解明を行う。その為に、①水俣やその周辺地域におけるメチル水銀曝露の死産、男児出生割合、新生児・乳児死亡など周産期指標への影響評価、②質的研究方法論を用いた胎児性水俣病患者および家族などへの心理・社会的影響評価、③胎児期メチル水銀(低~中濃度)曝露と現在の神経認知・自律神経機能関連の検討を行う予定としている。胎児期にメチル水銀に高濃度に曝露された事例は世界的にみても例がなく、本研究は、世界でも注目されている胎児期メチル水銀曝露の健康影響に関する重要な示唆を与えると思われる。 当該年度には、胎児期メチル水銀(低~中濃度)曝露と現在の神経認知・自律神経機能関連の検討のため、曝露群調査として、水俣市茂堂地区で昭和30年~33年に出生した方を対象に、令和6年6月と同12月に神経認知・自律神経機能検査を実施し、結果の評価を行った。 令和7年度に実施する非曝露群での調査結果との比較により、胎児期メチル水銀に低~中濃度曝露された方々の実態を明らかにし、胎児期メチル水銀曝露の出生後の神経認知機能への影響に関する知見を提供する。また、胎児性水俣病患者の方およびそのご家族、介護者に対して、対面インタビューを行い、対象者の心理・社会的側面を解明し、影響を評価する。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
胎児期メチル水銀(低~中濃度)曝露と現在の神経認知・自律神経機能関連の検討のため、曝露群調査として、水俣市茂堂地区で昭和30年~33年に出生した方を対象に、令和6年6月と同12月に神経認知・自律神経機能検査及び調査票聞き取りを実施した。検査結果の評価も行ったことからおおむね順調に進展していると判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
胎児期メチル水銀(低~中濃度)曝露と現在の神経認知・自律神経機能関連の検討のため、非曝露群として、汚染がなかった地域に居住する昭和30年~33年出生の方々への神経認知・自律神経機能検査及び調査票聞き取りを実施し、曝露群と非曝露群との比較を行う。 また、質的研究方法論を用いた心理・社会的影響評価も実施する。胎児性水俣病患者の方およびそのご家族、介護者に対して対面によるインタビューを実施し、インタビュー内容をSteps for Coding and Theorization (SCAT)を用いて解析することで、対象者の心理・社会的側面を解明し、影響を評価する。研究分担者が胎児性水俣病患者の診療等を長年行っており、研究対象者として協力が得られるため研究遂行に問題はない。
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