研究課題/領域番号 |
23K09715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
平尾 智広 香川大学, 医学部, 教授 (20325335)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 小児の生活習慣 / Covid-19 |
研究開始時の研究の概要 |
令和2年に始まった新型コロナウイルス感染症は、大人のみならず子供の健康や生活習慣にも大きな影響与えている。香川県では平成25年度より、小学4年次の学童を対象に、体格測定、血液検査、アンケート調査からなる調査を全県下で行っており、毎年7~8千人の学童のデータが蓄積している。 本研究では、このデータベースを活用して、①令和二年度に発生したCovid-19が学童期の小 児の生活状況、健康状態に与える影響について明らかにする、②また同時期において、都市 部と非都市部の比較、学校の統廃合が発生した自治体における影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域ベースの大規模・時系列調査結果を用いて、2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症が学童期の小児の生活状況、健康状態に与える影響について明らかにする、②また同時期において、都市部と非都市部の比較、学校の統廃合が発生した自治体における影響を明らかにする、ことである。 新型コロナウイルス感染症が学童期の小児の生活状況、健康状態に与えている影響について、国内外から報告がなされているが、地域ベースで行われた大規模かつ網羅的な時系列調査はほとんどない。本研究は、香川県で蓄積されている小児生活習慣病予防健診データを用いて分析を行うもので、新型コロナウイルス感染症の集団レベルにおける生活、健康に与える影響を知ることができ、生活習慣・身体計測・血液検査を時系列で比較するものでその意義は高い。 初年次は、当初計画に基づいて、倫理審査、データベースの構築を行った。データは2013年から2022年までの小児期の健康診断データベース88,628例(小学4年次77,277、中学1年次11,351例)である。これらを用いて、学童期小児の生活習慣と、肥満、脂質異常、耐糖能異常、肝機能異常との関連、及び新型コロナウイルス感染症流行前後の状況について分析を行った。小学4年次において、男子では肥満の割合、血液検査で基準値を超えた割合が増加していた。また男女ともに食事やスクリーンタイム等に変化がみられた。結果の一部は学術集会にて発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
倫理審査及びデータベースの構築は終了した。当初計画に従って分析を進めており、研究の進捗状況は予定とおりである。
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今後の研究の推進方策 |
データベースの構築は既に終了しており、今後は当初計画の①学童期小児の生活習慣と、肥満、脂質異常、耐糖能異常、肝機能異常との関連、②都市部と非都市部の比較、学校統廃合の影響、③Covid-19流行前後の比較による、Covid-19の影響に関する分析の実施分析を進めて、結果を学術集会、学術雑誌にて発表する予定である。
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