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周産期うつ病予防のための包括的ソーシャルサポート評価尺度の新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K09726
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関獨協医科大学

研究代表者

阿部 美子  獨協医科大学, 医学部, 助教 (10566558)

研究分担者 小橋 元  獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
岩田 昇  獨協医科大学, 看護学研究科, 教授 (80203389)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードソーシャルサポート / 周産期うつ病 / 尺度開発 / 周産期うつ
研究開始時の研究の概要

周産期うつ病は、母親の自殺や児への虐待リスクを高めることから早期の介入が急務である。ソーシャルサポート(SS)の周産期うつ病への予防効果が期待されている一方で、ハイリスク妊婦のSSを包括的にアセスメントし、結果を効果的な支援につなげる体制はいまだに整っていない。本研究は、質的調査と項目反応理論を組み合わせて用い、妊婦の受けるSSを測定・評価する尺度を新規開発する。これにより、ハイリスク妊婦を効率的に抽出することが可能となり、社会資源につなげる際の方向性を示すのに役立つ。結果、妊婦のSSを包括的に強化する社会支援体制を拡充する一助となる。

研究実績の概要

本研究では、①妊婦の受けるソーシャルサポート(SS)の構成概念を明らかにし、それらを包括的に測定・評価する尺度を新しく開発する。②この尺度を用いて妊婦の受けるSSの評価を行い、SSの各項目が周産期うつ症状とどのように関連するのかを明らかにする、ことを目的としている。これは、ハイリスク妊婦を既存の社会資源につなげる際の方向性を示すのに役立ち、結果として妊婦へのマクロレベルでの支援を拡充できる。
令和5年度は、尺度開発のため理論の整理と予備調査を行った。まず、SSと社会的ネットワークについて文献レビューを行った。SSは、個人が持つ社会的ネットワークから提供される4つの支援:情緒的・情報的・道具的・評価的として定義されるが、妊婦のSSについて、これらを包括的にまとめたものはなかった。そのため、次に予備調査で、妊婦が認識するSSを明らかにし、SSの概念に基づいて整理を行った。10か月児健診に来た経産婦を対象にフォーカスグループインタビューを計4回実施した(計11人)。インタビューの結果、妊婦のネットワークは、夫、実母、義母、友人、同僚、医療者、行政職員で主に構成されており、それぞれが4つの支援に関わっていることが明らかとなった。特に夫からの情緒的支援は強く認識されていたが、妊娠出産に対する不安に関しては、医療者や出産経験者からの情報的支援のほうが助けになっており、また、妊娠によりできていたことができなくなったストレスに対しては、実母の家事サポートや職場の配慮が効果的だったことがあきらかになった。このことから、妊娠中のストレスや不安には、これらのネットワーク構成員がそれぞれにサポートを提供することによって緩和すると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予備調査の実施場所とインタビューが可能な対象者の確保に難航したため。

今後の研究の推進方策

今後は、今回明らかになった妊婦が認識するSSのカテゴリーを、既存の尺度項目や専門家の意見等も加味したうえで整理し、妊婦のSSを測定する質問項目を作成する。その後、作成された尺度の信頼性と妥当性を検証し、項目反応理論によって項目の性質を分析し、最終的な項目構成を決定する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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