研究課題/領域番号 |
23K09733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹上 未紗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (50456860)
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研究分担者 |
西村 邦宏 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (70397834)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | フレイル / 心血管疾患 / 高齢者 / 介護予防 |
研究開始時の研究の概要 |
中高年期においては特定健診として心血管疾患対策がなされているが、中年期の心血管疾患リスク対策がフレイル予防に寄与しているかどうかのエビデンスはない。心血管疾患予防がその後のフレイル予防に有用である可能性があり、中年期から高齢期にかけて生活習慣病予防とフレイル対策を一体的に考える上で、中年期の心血管疾患とその後のフレイルとの関連を検討することは重要である。本研究は、フレイル予防の面から中年期の心血管疾患リスクを評価するとともに、中高年期の心血管リスク管理のあり方を検討することを目的とするものである。
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研究実績の概要 |
中高年期においては特定健診として心血管疾患対策がなされているが、中年期の心血管疾患リスク対策がフレイル予防に寄与しているかどうかのエビデンスはない。心血管疾患予防がその後のフレイル予防に有用である可能性があり、中年期から高齢期にかけて生活習慣病予防とフレイル対策を一体的に考える上で、中年期の心血管疾患とその後のフレイルとの関連を検討することは重要である。本研究は、フレイル予防の面から中年期の心血管疾患リスクを評価するとともに、中高年期の心血管リスク管理のあり方を検討することを目的とするものである。 本研究では、自治体保有の情報を整備、統合したデータベースを活用する。申請者は、これまでも本研究課題に用いる自治体のデータベースの構築に携わってきた。特定健康診査、介護認定調査、医療レセプト、介護レセプトの情報が利用可能となっている。初年度はこれらの情報を引き続き集積するとともに、対象者の打ち切り、死亡の情報を補足するために、国民健康保険、後期高齢者医療の資格情報との照合を行った。また、現時点で利用可能なデータを用いて、フレイルの遷移の類型化を行い、類型化したフレイル遷移パターンと心血管疾患のリスク、心血管疾患の既往の関連を分析した。その結果、不健康な生活習慣を含む改善可能な心血管疾患リスクは、フレイルの遷移パターンと関連が見られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度である今年度は、データベースの構築と次年度実施する分析の準備を進めた。さらに、現時点で利用可能なデータを用いて、フレイルの遷移の類型化と類型化した遷移パターンと心血管疾患のリスク、心血管疾患の既往との関連を分析した。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、初年度に構築したデータベースを用いて、レセプトデータを用いたフレイル評価の尺度であるHospital Frailty Risk Score (HFRS)の妥当性検証を中心に行う。HFRSの妥当性検証として、FriedらのCardiovascular Health Study (CHS)基準との併存的妥当性が検証されている基本チェックリストとの比較を行うこととしていたため、75歳以上の住民を対象に質問票調査を実施する予定であった。自治体の事業の中で基本チェックリストの項目が収集されていたため、このデータを使用することとなった。現在、本研究のデータベースにリンケージする作業を進めており、分析を進める予定である。また、初年度実施した分析結果について、論文を投稿する。
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