研究課題/領域番号 |
23K09734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中谷 直樹 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (60422094)
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研究分担者 |
中谷 久美 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (30374937)
曽根 稔雅 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (60515500)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 夫婦 / 大腸がん検診 / オッズ比 / 健検診 / 受診行動 / 断面研究 / 配偶者 / 一致度 / 健診 / 検診 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では5,000を越える配偶者ペアを有する大規模データベースを用い、研究1)健検診受診行動は夫婦で一致するか?研究2) 健検診受診行動に影響する要因は何か?研究3)自身の心理的苦痛のインパクトは、配偶者あるいは自分の疾病どちらが影響するか?を検証する。 本研究が目指すところは、将来的に夫婦に特化した健検診受診を勧奨する介入(夫婦同時に健康教育などの介入)をすることで、がんの早期発見及び重要化予防につながる可能性がある。
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研究実績の概要 |
本研究では夫婦関係を同定した大規模疫学データ(5,000組以上の夫婦ペア)を利用して、以下の3点の研究疑問を検証する。(研究1)健検診受診行動は夫婦で一致するか?(研究2)健検診受診行動に影響する要因は何か?(研究3)自身の心理的苦痛のインパクトは、配偶者あるいは自分の疾病どちらが影響するか?の3点である。 予想される結果として、(研究1)両者の一致度は高く、年齢とともに一致度は高くなる。(研究2)自身の健検診受診行動に与える要因自身の要因:年齢、心理的苦痛、抑うつ症状、教育歴、疾患既往歴(Charlson index)生活習慣(喫煙、飲酒、運動)、子どもの人数、就業配偶者の要因:健検診受診行動、心理的苦痛、抑うつ症状などである。(研究3)配偶者の慢性疾患の方が自身の心理的苦痛に与えるインパクトが大きい。 R5年度は夫婦の健検診受診行動に関するレビューを行い、3件で配偶者が大腸がん検査を受けている場合、本人が大腸がん検査を受けるのが有意に高いことが示された。この3件の共変量や解析手法等を精査し、ある一定の本研究の分析計画を決定した。大腸がんに焦点を当てた分析を実施し、夫が大腸がん検診受診あり者で、妻も大腸がん検診受診を受診したオッズ比は約3倍だった。この関連は、夫の年齢や夫婦の就業状況によって変化しなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に分析を行っている。 R6年度も引き続き仮説検証を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
R6年度は(研究1)両者の一致度は高く、年齢とともに一致度は高くなる。(研究2)自身の健検診受診行動に与える要因自身の要因:年齢、心理的苦痛、抑うつ症状、教育歴、疾患既往歴(Charlson index)生活習慣(喫煙、飲酒、運動)、子どもの人数、就業配偶者の要因:健検診受診行動、心理的苦痛、抑うつ症状などである。の2点について、分析、論文化を行っていく。可能であれば、(研究1)について学会発表を目指す。また、夫婦の健検診受診行動を高めるための介入方策(促進要因、阻害要因)を検討し、それらを考慮した受診を勧奨により、疾病の早期発見及び重要化予防にも応用可能となるよう、広い視野で文献検索を実施する。
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