研究課題/領域番号 |
23K09745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中川 弘子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70738608)
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研究分担者 |
若井 建志 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50270989)
大谷 隆浩 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30726146)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コーヒー / コーヒー摂取行動関連遺伝子多型 / 肝機能酵素 / 脂肪肝 / コーヒー摂取 |
研究開始時の研究の概要 |
日本では生活習慣病患者が増加傾向にあり、それに伴い脂肪肝罹患者も年々増加している。現在脂肪肝患者数は2000万人以上、成人の3分の1が罹患していると推定され、最も多い肝疾患である(日本肝臓学会, 2020年)。コーヒーは肝機能庇護作用があり、脂肪肝を予防する可能性が示唆される。本計画ではコーヒー摂取と脂肪肝を中心に各種肝疾患(肝機能障害・肝硬変・肝がん)発症リスクとの関係を評価し、コーヒー摂取が脂肪肝をはじめとした各種肝疾患リスクを予防できるか、より質の高いエビデンスを国民に提供する。
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研究実績の概要 |
コーヒー摂取が脂肪肝をはじめとした各種肝疾患リスクを予防できるか、という疑問について研究を行う。まずは、コーヒー摂取と生活習慣病関連マーカーとして中性脂肪値との関連について検討を行った。日本多施設共同コホート研究(J-MICC)岡崎研究の対象者7300名を解析し、コーヒーを1杯摂取するごとにlog中性脂肪値が男性では0.012、女性では0.016減少することが判明し、国際学会Global Public Helath2023で発表を行った。現在、J-MICC岡崎研究対象者において、コーヒー摂取と肝機能酵素(AST、ALT、γ-GTP )との関連について、コーヒー摂取行動関連遺伝子多型が関連を修飾するのかも考慮し、検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まずはコーヒー摂取と中性脂肪値についての関連を学会発表することができた。また、解析を実施できる程度の人数でコーヒー摂取行動遺伝子多型の情報が得られたため、早めにコーヒー摂取と肝機能酵素値との関連について解析を進められている。さらなるタイピングを進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現在、J-MICC岡崎研究対象者において、コーヒー摂取と肝機能酵素(AST、ALT、γ-GTP )との関連について、コーヒー摂取行動関連遺伝子多型が関連を修飾するのかも考慮し、検討を行っている。コーヒー摂取行動関連遺伝子多型について、さらなるタイピングを進める。今後は、J-MICC 研究静岡・大幸地区7840人において、GWAS によりコーヒー摂取との関連が認められた遺伝子多型について関連が再現されるかについても検証する。また、岡崎地区対象者において、腹部エコー情報から得られた脂肪肝や肝硬変について、コーヒー摂取との関連についても検討を行いたいと考えている。
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