研究課題
基盤研究(C)
我々の身の回りは界面活性剤を含有する製品で溢れており、身近に存在し容易に入手できることから、界面活性剤を原因とする中毒の発生は後を絶たない。中毒起因物質の同定において、代謝物に関する情報は有用であるが、ヒトにおける界面活性剤の代謝に関する報告は少なく情報が十分でない。本研究では、代謝物の構造推定に極めて有効な高速液体クロマトグラフ精密質量分析装置(LC-TOF/MS)を用いて、界面活性剤の中でも非イオン性(ノニオン性)界面活性剤に関して検討を行い、ノニオン性界面活性剤のヒトにおける代謝物および代謝経路について明らかにし、界面活性剤中毒の科学的証明への貢献を目指す。