研究課題/領域番号 |
23K09786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
三浦 奈都子 (小山奈都子) 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (40347191)
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研究分担者 |
遠藤 良仁 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (00438087)
市川 尚 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (40305313)
高橋 和眞 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (60292215)
松田 友美 山形大学, 医学部, 教授 (90444926)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | シミュレーション教育 / ビデオデブリーフィング / バイタルサイン測定 / フィジカルアセスメント / VR教材 / 血圧計 / 体温計 / パルスオキシメータ / ビデオデブリーフィングシステム / 聴診 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、より臨床現場に近いリアルな状況で効果的にシミュレーション教育を実践するために、異常な状態を再現することができ、かつ安価なシステムを開発すること、心理的安全性が確保された効果的なビデオデブリーフィングシステムを開発し、それらを評価することである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、臨床現場に近いリアルな状況で効果的にシミュレーション教育を実践するために、異常な状態を再現することができ、かつ安価なシステムを開発すること、心理的安全性が確保された効果的なビデオデブリーフィングシステムを開発し、それらを評価することである。 今年度は、シミュレーション教育用デバイスの要素検討、既存のVR教材などICTを活用した演習の評価を行った。 デバイス要素検討:設定用デバイス1台、表示用デバイス3台(表示部のみ)を試作し、実習室において動作を確認した。設定用デバイスからWi-Fiアクセスポイント経由で各デバイスに設定値データを送信し、各デバイスは設定値データを受信する。各デバイスはデータ受信後、画面に値を表示し、受信完了の通知データを設定用デバイスに送信する。設定用デバイスが各デバイスから受信完了通知データを受信後、受信状態を画面表示する流れの動作確認を行った。測定場所を変え、扉や壁など遮蔽物の有無による動作確認を行った。 シミュレーション演習評価:2022年と2023年の看護大学1年生を対象とした。呼吸困難を主訴に受診した40代男性患者(VR)のアセスメント、必要なケアについて、チャットを用いて学生間の情報共有を行った。学生は学修目標の到達度およびARCSモデルについて6段階尺度で自己評価した。2022年の結果を基に2023年は演習内容を改善した。その結果、2022年と2023年ともに3つの学修目標の達成度の中央値は5、AttentionとRelevance、Satisfactionは6、Confidenceは4であった。RelevanceとConfidenceは、2023年の方が有意に高かった。学生は、時間をかけてバーチャルペイシェントをアセスメントし、チャットでリアルタイムに情報共有しながら、これまで学習してきた知識と技術を統合できたと感想を述べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
試作機を作製する際に、設定用デバイスと各デバイスの通信状況と各デバイスから設定用デバイスへのフィードバックの動作確認を重視したため、血圧計や体温計といったデバイスの外観の再現は行わなかった。
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今後の研究の推進方策 |
デバイス開発:2023年度は設定値データを固定値とし、各デバイスとの通信状況の動作確認を主に行った。今後は、任意の値を表示するためのソフトウェアを開発し、各デバイスの外観を既存の血圧計などにみえるよう整える予定である。 デブリーフィングシステム開発:現在行っている要素技術開発を進める。
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