研究課題/領域番号 |
23K09790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
山口 舞子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (30633276)
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研究分担者 |
林田 裕美 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10335929)
奥野 裕子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40586377)
益 加代子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (80511922)
井上 奈々 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (80611417)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 模擬患者 / VR / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
医療は高度・専門分化し続け、新人看護師にも学生時代に経験のない複数の事象が重なる状況で、患者の安全を確保し適切にケアする看護実践能力が必要とされている。このような波形から近年、看護基礎教育では看護実践能力の向上を目的としてた様々なシミュレーション教育が実践されている。本研究は模擬患者によるシミュレーションと、VRによるシミュレーションを用いたハイブリッド型多重課題シミュレーションを開発し、それにより学生の看護実践能力が向上するかどうか評価するものである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、全ての臨地実習を終えた看護学生に対する、模擬患者とVRを用いたハイブリッド型多重課題シミュレーションプログラムの開発と、RCTデザインにより基礎的な看護実践能力が向上するか評価することである。RCTデザインを用いて、模擬患者とVRを併用するハイブリッド型シミュレーションによる教育効果を測定することで、エビデンスの高い新しいシミュレーション教育方法を提示することを目指している。2023年度は、模擬患者を用いた多重課題シミュレーションに関するプレテストを実施した。対象者は多重課題シミュレーションによって、「優先順位を考えて観察を行うことができた」と評価している一方、「情報を集めながら患者の言動やモニタリングから患者に何が起こっているか予測できた」については低評価であった。本結果から患者を目の前にし、複数の状況を整理しながら、患者にとって最も安全で安楽な看護を提供するために必要な情報収集とアセスメント、そして判断ができるようにすることの必要性が改めて明らかとなった。2024年度は今回の結果を基に、本シナリオとデブリーフィングガイドを作成し、シミュレーションプログラムを確定する。また、VRシミュレーションの開発に遅れが生じているため、2024年度に開発とプレテストを実施する予定である。なお、模擬患者を用いた多重課題シミュレーションの評価については、2024年8月に国外学会で発表と国内専門学会への論文投稿を予定している。また、シミュレーション教育環境や教育体制、シナリオやファシリテーターの能力向上を目的とし、国内で先進的にシミュレーション教育と教育体制を整備している福岡女学院看護大学と京都橘大学を視察し、シミュレーション教育担当者と意見交換会を実施し、本研究での研究内容の精査とシミュレーション教育力を高める活動を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
模擬患者を用いた多重課題シミュレーションプログラムについては2023年度プレテストを実施することができた。一方で、模擬患者を用いたシミュレーションに時間がかかり、VRシミュレーションについては開発が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はVRシミュレーションの開発を優先して実施する。
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