研究課題/領域番号 |
23K09794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岩手保健医療大学 |
研究代表者 |
齋藤 史枝 岩手保健医療大学, 看護学部, 講師 (10811721)
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研究分担者 |
木内 千晶 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (20363731)
小野寺 直人 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90788720)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 介護老人保健施設 / 急変時対応 / 感染対策 / 出前型シミュレーショントレーニング / 出前型研修 / シミュレーショントレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、介護老人保健施設(以降、老健)での急変時対応に感染対策を融合した出前型急変時対応シミュレーショントレーニングプログラムを開発し、その有用性を検討することを目的とする。 ①令和3年度に調査した老健職員の急変時対応の実態とシミュレーショントレーニングのニーズに関する調査結果を踏まえ、シミュレーションプログラムを開発し、テストコースを実施する。②テストコースの実施結果をもとに、シミュレーショントレーニングプログラム改訂版を作成し、実施する。③研修後の職員の急変時対応の実態に関する縦断調査を実施し、シミュレーショントレーニングプログラムの有用性を検討する。
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研究実績の概要 |
介護老人保健施設(以降、老健)での感染対策を含めた急変時対応の実態では、非医療従事者を含む職種の80%以上が急変に遭遇していた。急変時対応中の感染防護具装着のタイミングは様々であり、急変時対応中の感染対策は不十分であることが示唆された。現行では、急変時対応に感染対策を一連の行動として融合したシミュレーショントレーニングプログラムは、開発,実施されていない。また、老健では同職種の人員配置が少なく、職場を離れての研修参加が難しい。そこで本研究では、老健での研修は、講師が資機材を持参し老健に赴くことで様々な職種が参加可能な、急変時対応に感染対策を融合した出前型急変時シミュレーショントレーニングプログラム開発し、有用性を検討することを目的とした。 2023年度は、協力の得られた老健の要望に合わせ、窒息時の感染対策を融合した急変時対応のシナリオを作成した。プログラムは、1)チェックリストを用いた窒息に対する急変時対応と感染防護具装着のレクチャーと窒息解除法の演習、2)窒息による急変シナリオに対するチームでの急変時対応、3)急変時対応実施後、各役割についてデブリーフィングを行い、改善策を考案、4)2)と同じシナリオに対し、考案した改善策を実施、5)実施した改善策に関する振り返りの5つの構成要素を含むプログラムを作成した。老健にシミュレータ(ナーシングアン)を持参し、窒息のシナリオをもとに感染対策を融合したプログラムを3回実施し15名の協力が得られた。評価は、急変時対応場面を撮影した動画での参加者のスキルチェックと研修前後のアンケート調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、老健1施設から協力が得られ、感染対策を融合したシミュレーショントレーニングプログラムを作成し、予定通り実施することができた。しかし、シミュレータ購入時期がCOVID-19の影響により予定より遅延し、シミュレーショントレーニングの実施が2月になった。そのため、シミュレーショントレーニングプログラムの評価を年度内に終了することができなかった。 2024年度は、引き続き2023年度のシミュレーショントレーニングプログラムの評価を行い、精度を高めた感染対策を融合したシミュレーショントレーニングプログラムを作成、実施、評価する。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度のテストコースの実施結果をもとにシミュレーショントレーニングプログラムの精度を高める。同時に、老健施設へのシミュレーショントレーニングプログラム参加依頼を再度行い、協力の得られた老健の職員を対象に窒息に対する感染対策を融合したシミュレーショントレーニングを実施する。シミュレーショントレーニングプログラムは、2023年度の手順で行う。シミュレーショントレーニング実施後の評価を行う。シミュレーショントレーニングを受け、協力の得られた参加者に対し、シミュレーショントレーニング参加後の6カ月後、1年後に縦断調査を行い、シミュレーショントレーニングプログラムの有用性について評価を行う。
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