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看護学士課程における臨床判断能力を高める統合実習モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K09812
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関敦賀市立看護大学

研究代表者

道重 文子  敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (00274267)

研究分担者 東野 督子  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00352906)
林 愛乃  敦賀市立看護大学, 看護学部, 助教 (20735310)
石田 瑠美  敦賀市立看護大学, 看護学部, 助教 (30805172)
川北 敬美  大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (50440897)
伊部 亜希  敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (80452431)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード統合実習モデル / コンセプト / 臨床判断 / 電子記録 / シャドーイング / リフレクション / 看護学実習 / 臨床判断力能力
研究開始時の研究の概要

看護教育における統合実習では、実務に即した実習に加え、「臨床判断の基礎的能力」の育成が求められている。現状の1人の患者を受け持ち看護過程の展開を行うスタイルから、実習内容や方法の大幅な変換が必要である。統合実習で実務上共通の属性によって組織化された学修が必要なコンセプトを抽出し、コンセプトを基盤にした臨床判断能力を育成するための実習モデルを開発していく。

研究実績の概要

本研究では臨床判断能力を高める統合実習モデルを開発することを目的としている。本年度は、研究代表者が所属する教育機関の学生の統合実習について、これまで実施されていた統合実習としての「看護マネジメント実習」の内容を変更し、モデル例を試行した。実習計画の立案では、自らが学びたいコンセプトを抽出できるように管理的な面、技術的な面、担当したい事例が明らかになるように指導した。実施した実習内容にについてのリフレクションをタイムリーに行えるように、実習用PCに学生と教員が記録内容を同時に確認することができる「振り返りシート」の電子記録システムを搭載し学生個々に貸し出した。
実習1日目は、看護管理者(師長、主任、リーダー等)に同行している。「看護マネジメント実習におけるシャドーイングでの学生の学び」について、同意の得られた学生29名(50.9%)の振り返りシートの内容分析を行った結果、看護師長では、巡視等による「情報収集と共有」、ベッドコントロールなどの「病床管理」、スタッフや学生に対する「教育指導」の場面を多く見学し、看護の質を保証するための環境整備、業務量の調整、人材育成、種々の記録の確認など病棟全体をマネジメントし地域連携のための業務を担っていることに気づいていた。リーダーでは、患者ケアが安全に充足されるように人材を選定し、メンバーへの助言やケアの実践も行っていることに気づいていた。1日のシャドーイングでも組織の一員として必要な看護マネジメントについての基礎的な理解を得ていた。
実習記録の電子化についてのアンケート結果では、便利であったが95.7%、その日のうちに教員からのコメントがもらえ、60.9%がコメントは実践活動に役立ったと回答していた。紙の実習記録については43.5%が返却不要と回答し、タイムリーにリフレクションすることの重要性が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の施設を対象とした学生へ、考案した統合実習モデルを実施し、実習での学びや課題について検討した。実習記録の内容、学生の振り返りの内容、記録システム等から分析しているが時間を要している。この内容から、インタビューガイドを作成し、研究分担者の2校の学生も含め、学修した実習内容と期待する内容についてのグループインタビューを予定していたが、分析が遅れたため、実施が遅れている。
臨床指導者に対する「臨床指導者が実施した指導内容と不足している経験内容」に関しても上記の分析が遅れたため、グループインタビューが実施できていない。

今後の研究の推進方策

3校の学生へのグループインタビューをは、各校の統合実習が終了している2024年9月頃の実施を予定している。
臨床指導者に対する「臨床指導者が実施した指導内容と不足している経験内容」ついてのインタビューを予定していたが、各校によって統合実習内容が違うため、4年生の統合実習を担当した臨床指導者だけでなく、実習を受けいれた病棟スタッフを対象として調査し、実態と今後の課題を明らかにしていくこととする。
また、2024年度に米国を訪問し、実習の進め方の実際を視察予定であったが、円安の影響もあり、米国で勤務している看護師に、e-mailとZOOMを使用して現状の紹介をしていただくように変更する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護マネジメント実習におけるシャドーイングでの学生の学び2024

    • 著者名/発表者名
      石田瑠美 道重文子 林 愛乃 伊部亜希
    • 学会等名
      第50回日本看護研究学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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