研究課題/領域番号 |
23K09817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
清水 夏子 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (80468305)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 看護教育 / 東洋医学 / 漢方 / 看護系大学 / 看護学生 / 臨床看護師 / 東洋(漢方)医学 / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
看護学教育のモデル・コアカリキュラム改正において「和漢薬を概説できる」が含まれたが、看護学生に和漢薬(以下、漢方と記す)の何をどのように教育するかについては明確になっていない。国は看護師の実践力、判断力の強化を強く求めている。筆者は、看護と東洋(漢方)医学には共通点が多く、新たな知見を得られると考えている。さらに臨床判断能力・実践力は、向上するものと信じているが臨床症例や根拠は確立していない。 本研究は、東洋(漢方)医学教育について、①看護基礎教育での導入の実態調査、②臨床看護師の認識・ニーズ調査、③臨床看護師を対象とした研修の場の提供。その後の教育効果の追跡調査を段階的に実施するものである。
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研究実績の概要 |
本研究では、①看護系大学における東洋(漢方)医学教育の導入についての調査を行い、課題を明らかにすること。②看護師の東洋(漢方)医学に対する認識、疑問等を調査・分析を行い、東洋(漢方)医学教育の研修プログラムを検討、看護師に学びの場の提供すること。③研修後の追跡調査にて学習効果を明らかにすること。以上、3点を目的に進めていく。そして、本調査から得られたデータをもとに明らかとなった結果を踏まえて、これまで具体的でなかった東洋(漢方)医学の教育についてを提案したいと考えている。 研究初年度であった2023年は、研究目的①看護系大学における東洋(漢方)医学教育の導入についての調査を行うことである。具体的には、調査のための質問紙の作成、調査対象者への郵送、回収、データの入力、分析である。 調査対象は、日本看護系大学協議会に登録されている会員校(看護系大学:299校)とし、住所リストを作成した。質問紙の作成に関しては、研究者がこれまでに得た先行研究結果および東洋医学教育の資料をもとに作成した。質問内容、回答方法について、不明瞭さや回答のしにくさ、誤解が生じないかを看護系大学を卒業した看護師資格のある者2名に試験的に回答してもらい、修正を重ねた。 本調査を実施する前に研究倫理審査の承認を得た。その後、調査協力依頼文書および調査紙を同封した郵送物の準備をおこなった。発送は、郵送リストに合わせて同時期に一斉に実施した。提出期限については、発送後の約1か月後とし、計画的に郵送法の調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、日本看護系大学協議会に登録されている看護系大学(299校)を対象に東洋(漢方)医学教育に関する調査(質問紙:郵送法)を実施することを計画していた。 調査内容として、当該年度の東洋医学に関する授業の開講状況、受講者数等のデータを収集するため開講が終了する年度末に調査依頼と調査紙の配布を実施した。 研究当初は、調査内容から調査協力依頼、質問紙の配布を年度末と選定した。しかしながら、推測ではあるが、当該年度の卒業・新年度の入学準備等が必要な時期と重なったことが要因となり、調査協力(データ収集)数が想定よりも少ない結果となった。分析を実施するにはデータ数が少ないと考え、当初の研究計画を一部変更、調査期間を延長することとした。 2024年度初めに再度、調査依頼および質問紙を郵送して、より多くのデータ収集を図る。そのため、本研究の進捗はやや遅れていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
調査を開始する以前の想定よりも、協力者(データ)数が少ない結果となった。分析を実施するにはデータ数が少ないと考え、再度、調査協力依頼、調査紙の配布を実施し、より多くのデータ収集を図る必要がある。 そのため、2024年度初めに未回答の看護系大学に対し、再度、調査協力を依頼し、データ収集数を挙げる措置を取りたいと考えている。 2024年度後半は、得られたデータをもとに看護基礎教育における東洋(漢方)医学教育の導入、教育内容等について、課題を明らかにしていく見込みである。
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