研究課題/領域番号 |
23K09827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
三木 明子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (30315569)
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研究分担者 |
武 ユカリ 森ノ宮医療大学, 看護学部, 准教授 (00363581)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 暴力・ハラスメント対策 / カスタマーハラスメント / 診療所 / 訪問系事業所 / 職員研修 / ツール開発 / 暴力・ハラスメント / 対策 / 在宅ケア / 医療従事者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、医療・在宅現場の暴力・ハラスメント対策を促進するためのツールを開発することを目的としている。①医療・在宅現場での暴力・ハラスメント対策に関するシステマティックレビューを作成し有用な対策を検討する、②管理者へのヒアリング調査および量的・質的調査を実施し診療所・訪問系事業所で実施可能な対策とツールを明らかにする、③診療所・訪問系事業所の職員研修を実施しツールを改良する、以上の①②③の順に研究を進める。
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研究実績の概要 |
本研究は、医療・在宅現場の暴力・ハラスメント対策を促進するためのツールを開発することを目的としている。 2023年度は、在宅医療連絡会の多職種研修会など、主に訪問系事業所の管理者・職員を対象に、各地(埼玉、山梨、静岡、大阪、兵庫、奈良、広島、福岡)で1時間~3時間程度の対面/オンライン研修を行った。訪問系事業所の暴力・ハラスメント対策の実施状況は、「契約書や重要事項説明書に暴力・ハラスメントに関する項目を載せている」と回答した事業所は多かったが、「暴力・ハラスメントの対応マニュアルを定期的に更新している」や「ポスターの提示で、スタッフの暴力・ハラスメントの対応に関する意識を高めている」については、あまり実施されていなかった。研修後の意見交換で事業所で対策を実施しにくい課題やニーズを把握した。 当初、研究計画に含んでいなかったが、コミュニティ・メンタルヘルス・アウトリーチ協会の分科会において、これまで接する機会の少なかった精神科領域の医療従事者に研修を実施した。研修後には、精神症状・障害のある対象者を支援する立場から、貴重な意見をいただいた。 さらに、2023年12月14-15日にイタリアのPisa大学で開催されたILOの職場での暴力に関する会議で、日本における職場の暴力・ハラスメントの現状と課題-病院や在宅医療現場における暴力の話題について発表する機会を得て、職場における暴力・ハラスメントの問題についての共通認識を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
診療所の管理者のヒアリング調査ならびに医療・在宅現場での暴力・ハラスメント対策に関するシステマティックレビューについて、実施には至っていないため、やや遅れているとした。 多職種参加可能な研修会を実施しているが、診療所管理者の参加が少なく、ヒアリング調査の協力を得るまでには至っていない。 システマティックレビューに関する講習会に複数参加した状況である。
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今後の研究の推進方策 |
当初、システマティックレビューを計画していたが、スコーピングレビューに変更することを含めて検討中である。また、診療所管理者へのヒアリング調査の協力依頼については、機縁法および学会時の意見交換の場を活用し、実施していく。 医療機関向けと訪問系事業所向けに作成した暴力防止啓発ポスターをホームページに掲載しているが、2023年度は転載・引用の際に許可を取るように周知し、医療機関、歯科医院、訪問系事業所より、連絡をいただいた。今後は返信の際に、ニーズもあわせて確認し、さらに情報を収集していく。
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