研究課題/領域番号 |
23K09841
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
澁谷 幸 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (40379459)
|
研究分担者 |
前川 幸子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (30325724)
中岡 亜希子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (60353041)
鈴木 和代 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (70419456)
船木 淳 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80553312)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 発問 / 教材化 / 看護教育 / 看護教員 / 臨地実習指導者 / シミュレーション教育 / 教材 |
研究開始時の研究の概要 |
研究は、フェイズ1から5の5段階で進める。 フェイズ1:研究者間で検討し優れた発問場面を抽出し以降の研究で使用するシナリオを作成する。 フェイズ2:熟練教員や指導者の発問の様子から優れた発問の構成要素を明確化する。 フェイズ3:新任看護教員・指導者の発問の様子から熟練者との違いや困難点を明確にする。 フェイズ4:フェイズ1・2の結果を踏まえた質問紙調査を行い、発問における困難点や学習ニーズを明確にする。 フェイズ5:フェイズ1~4の結果およびシミュレーション教育、ICTの専門家の意見を入れて、新人看護教員や臨地実習指導者の発問力を向上させるための教材を開発する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護系教員および臨地実習指導者の教育力のひとつである「発問力」の向上に資する教材を開発することである。2023年度の活動目標は、今後のデータ収集に必要な看護学演習、実習における発問の場面を抽出しシナリオを作成することであった。しかし、研究者会議において、発問場面の抽出の困難さなどが浮き彫りになった。 このため、2023年度研究計画を変更し、①発問、教材化に関する詳細な文献検討を行い、発問場面をどのように抽出するかを検討すること、②発問および教材化に影響している教員、指導者の実習に関するメンタルモデルを抽出するための研究を行うこととなった。まず、①の活動とし、各研究者が看護教育に関連する学会や研究会に参加し情報収集を行ったり、専門書、文献等の検討を行った。その結果、発問場面は、「実習」に限定すること、発問および教材化の活動を明確に区分せず、一体としてその場面を抽出することが必要であることなどを確認した。同時に、発問や教材化の教育活動に影響している教員、指導者がもつ実習に関する「メンタルモデル」を明らかにしておく必要性が確認できた。 2023年度末には、本分野の第一人者である内藤知佐子氏に本研究分担者に参加してもらうことが決まり、まずは、②の研究実施に向けた研究倫理審査受審を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題の中心テーマである「発問」の概念の不明瞭さから、共同研究者間で認識の一致に時間を要したこと、そのための会議の運営が遅れがちだったことにより、予定通りの進行に遅れが生じた。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、以下の2つを研究目標とする。 ①看護教員および臨地実習指導者がもつ「実習」に関するメンタルモデルを質的記述的に明らかにすること ②研究フェーズ2・3で予定している「看護教員および臨地実習指導者が行う発問(教材化)の構成要素の明確化」のためのデータ収集を進める。そのため、①の結果を踏まえた場面抽出を共同研究者間で協力して進める。
|