研究課題/領域番号 |
23K09847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中澤 沙織 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (50784477)
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研究分担者 |
川村 晴美 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (60769868)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 新卒看護師 / 職務満足 / バーンアウト |
研究開始時の研究の概要 |
医療技術の高度化、在院日数の短縮化、看護業務の複雑化・多様化などによって看護師の需要は増加しており、次世代の医療・看護を担う新卒看護師の確保や定着は重要な課題である。職務満足の研究は離職予防の観点から研究が進められているが、新卒看護師の職務満足の構成要素を明らかにした研究は乏しい。 本研究では、Herzbergの2要因(動機付け要因、衛生要因)理論を基に新卒看護師の職務満足の構成要素を明らかにする。さらに職務満足とバーンアウトの因果モデルを構築し、新卒看護師の職場定着に向けたポートプログラムを検討する。
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研究実績の概要 |
医療の高度化により看護師の業務が複雑化・多様化する中、看護師の需要は益々増加し、今後の看護を担う新卒看護師の職場定着も課題となっている。これまでに離職の影響要因であるバーンアウト研究を積み重ね、新卒看護師の職場環境の満足度の低下がバーンアウトに影響することを明らかにした。本研究では、新卒看護師の職場環境の満足度のはバーンアウトを介し職務に対する動機付け効果をもつ職務満足を高めるのではないかと仮定した。本研究ではHerzbergの2要因理論(衛生要因と動機付け要因)を基に新卒看護師の職務満足の構成概念を明らかにし、さらにこれらの職務満足とバーンアウトの因果モデルを構築することを目的とする。 初めに事前調査として新卒看護師の職務満足の文献検討を実施した。新卒看護師の職務満足は【自己成長の実感】、【看護職の魅力】、【患者との信頼関係構築】、【多職種との信頼関係構築】、【ワークライフバランス】の4カテゴリーが抽出された。新卒看護師は患者、家族、先輩看護師などの他者との関わりにより内省し、職務満足を高めている傾向があることが推測された。Herzbergの職務満足の理論では、達成、承認、仕事そのものが、個人をより優れた遂行と努力へ動機付ける効果をもつといわれているが、新卒看護師の【自己成長の実感】、【看護の魅力】を高めるための対策を講じることで職務満足を高め職務継続にも役立つことが推測された。 次に第一段階の研究として、新卒看護師の職務満足を構成する概念を明らかにするため、2024年1月~3月に関東東海地方にある国立系病院4施設に対し、無記名自記式質問紙調査を実施した。現在内容分析を実施中である。 今後は、本結果をまとめ、学会発表、論文として公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第1段階の新卒看護師の職務満足の調査が予定通り進めることができた。本年度中に結果をまとめていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
第1段階の研究をまとめ、学会発表、論文として公表する。 この結果をHerzbergの2要因理論(衛生要因と動機付け要因)をもとに分析する。さらに職務満足とバーンアウトの因果モデルを構築し、バーンアウトを予防するための職場環境の対策と、動機づけ要因に関する職務満足を高める対策を検討していく。
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