研究課題
基盤研究(C)
本研究では清拭による皮膚ダメージを力学的視点から明らかにし、より安全な清拭ケア方法を提案する。医療の高度化、在院日数の短縮および入院環境の向上に伴い、清拭は重症患者や術後患者へのケアとして位置付けられるようになり、またその対象は疾患や病状の悪化などによって皮膚が脆弱化していることが多く、清拭実施者は「皮膚を傷つけずに汚れを落とす」という高度な技術が求められる。清拭時にタオルと皮膚に生じる摩擦や圧力、せん断力について測定を行い、力学的視点から清拭による皮膚のダメージを検討し、皮膚を傷つけずに汚れ落ち効果が得られる清拭ケア方法の考案を目指したいと考えた。