研究課題/領域番号 |
23K09870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
吉川 有葵 四天王寺大学, 看護学部, 准教授 (20614085)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | シミュレーション教育 / ノンテクニカルスキル / 看護学生 / 尺度開発 / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
医療の進歩に伴い看護に対するニーズは多様化、複雑化し、卒業時の看護学生に求められる看護実践能力は高度化している。学生が対象者の状況や病状、健康状態を適切に判断し、必要な看護ケアを安全に提供する力を修得できるようシミュレーション教育が導入され、その中でも医療安全と医療の質確保に必須とされているノンテクニカルスキル(NTS)の修得が注目されている。 本研究では、看護学生のNTS修得のために日本語版NTS尺度を開発し、教育プログラムを構築する。看護基礎教育におけるNTS修得の教育的介入は、主体的に問題や課題に取り組み思考しながら行動に移す学習経験を積み重ねることができ、看護実践能力の向上が期待できる。
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研究実績の概要 |
近年の医療の進歩に伴い、看護に対するニーズは多様化、複雑化し、卒業時の看護学生に求められる看護実践能力も高度化している。しかしながら、患者の安全の確保ならびに権利を保障する観点から、臨地実習において侵襲の伴う看護技術や患者への直接的なケアを経験できる機会は減少している。そこで、様々な医療状況に対応できる高性能のシミュレータが開発され、シミュレーション教育におけるテクニカルスキルの向上は容易となった。しかしながら、看護実践能力にはテクニカルスキルだけではなくノンテクニカルスキル(NTS)の修得が不可欠であり、NTSを体系的に修得できる教育方法の転換が求められている。本研究では看護学生のNTS修得のために、日本語版NTS尺度を開発し、妥当性と信頼性を検証する。さらには、開発した日本語版NTS尺度を活用した教育プログラムを構築する。 令和5年度は、看護学生が身につけるべき能力を最もよく反映していると考えるNon-technical skills Student Evolution(NTS-SE)(Ilaria M, 2022)を本研究の尺度開発に採用し、尺度翻訳に関する基本指針(稲田,2015)に則って尺度開発を進めた。、NTS-SE原著者に日本語版の尺度開発について説明し、日本語版開発の承諾を得た。2名の翻訳者によってイタリア語の原版NTS-SEを日本語へ順翻訳し、申請者と翻訳者間で誤訳修正等の調整を行い、順翻訳を比較・統合し一つの順翻訳板を作成した。さらに、作成した順翻訳版をイタリア語に逆翻訳し、順翻訳版の項目表現が原版と等価な概念・意味を持つ尺度であるかを原著者に確認を行い、翻訳の質の評価を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、尺度開発が進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
NTS-SEの使用が想定される看護学生5~8名を対象に認知ディブリーフィングのための調査を行い、研究倫理審査委員会の承認を得て、日本語版NTS-SEの調査を行う予定である。
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