研究課題/領域番号 |
23K09881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
豊里 竹彦 琉球大学, 医学部, 教授 (40452958)
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研究分担者 |
眞榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 講師 (70295319)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 看護師 / COVID-19 / 精神健康 / 社会的スティグマ / 労働環境 / 職業スティグマ / ワークライフバランス |
研究開始時の研究の概要 |
看護師は、COVID-19の急速な拡大のなか、新しいプロトコールと手順の遵守や、接触や面会等が制限されるなかでの患者への身体的・精神的ケアが求められると同時に、差別や偏見などの社会的スティグマにより家庭においても育児や介護およびサポート体制に多くの変更が求められ、仕事と家庭の両立に葛藤が生じている。 本課題では、看護師を対象に1) COVID-19による差別や偏見などの社会的スティグマと精神健康やワークライフバランスとの関連と2) その緩衝要因を検討し、さらに3) 差別・偏見の具体的内容と克服過程の顕在化および4)差別・偏見の軽減・解消に向けた取り組みの検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では,COVID-19禍にある看護師の精神健康と労働環境および社会的スティグマの関連について検討することを目的とした.質問紙の作成のため、COVID-19、看護師、精神的健康、身体的健康、離職、離職意向、差別などをキーワードに文献レビューを行った。その結果、COVID-19による離職意向の予測因子は、看護師の性別、年齢、職歴、配偶者の有無、国籍などの基本属性が要因となっていることが示唆された。また、労働条件や労働環境としては、配属病棟、給与、組織的コミットメント、専門的なコミットメント仕事要求度、受動性および作業量が報告されていた。また、COVID-19感染患者の看護ケアの経験、職場で患者にケアを提供する頻度、パンデミック予防に関連するケアの学習経験、管理者のリーダーシップと支援のあり方が上げられた。さらに、COVID-19感染への恐怖、身体的健康状態や心理状態、燃え尽き、仕事の満足度および職場内いじめとの関連が示唆されていた。 研究対象施設の選定において、公表されているCOVID-19患者を受け入れている26施設に依頼することとした。また、対象者については、1施設あたり、COVID-19患者を受け入れている病棟1つ、COVID-19患者を受け入れており、さらに一般の患者を受け入れている一般病棟1つおよびCOVID-19患者を受け入れていない病棟1つを選んでもらった。 これらの結果と条件を基に、質問紙を作成し、現在調査が終了し分析を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、順調に進んでおり、今後学会発表および論文投稿に向けて取り組む必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今回の調査結果をさらに詳細に分析を行い、感染症に対する取り組みの必要性について吟味する。また、自由記述でA4用紙15枚程度ある記述より、感染症による社会的スティグマについて詳細な分類を行う。
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