研究課題/領域番号 |
23K09889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
大宮 裕子 目白大学, 看護学部, 教授 (90604611)
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研究分担者 |
内山 孝子 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (80781624)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2027年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | キャリア支援 / 診療看護師 / ライフストーリー |
研究開始時の研究の概要 |
未曽有の超高齢社会に加え、限られた医療資源のなかで国民の多様なニーズに応えていくために、医行為を実践する診療看護師が期待されている。しかし一方で、労働環境やモチベーションなどキャリアに関する課題を抱えている実態がある。 本研究の目的は、診療看護師がどのような経験を経て診療看護師となり、どのような思いを抱きながら診療看護師として実践しているのかを、ライフストーリーの手法を用いて明らかにし、診療看護師のキャリア発達支援モデルを構築することである。 本研究によって、診療看護師のやりがいにつながる支援が提供でき、限られた医療資源のなかで国民の多様なニーズに応えていくことに貢献できる。
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研究実績の概要 |
本研究は、キャリア発達の視点から、どのような経験を経て診療看護師となり、どのような思いを抱きながら診療看護師として実践しているのかを明らかにし、キャリア発達支援モデルを構築することを目的としている。本研究の研究参加者は、経験3年以上の診療看護師とその支援者であり、インタビュー調査を通して双方から引き出された必要な支援を統合し、キャリア発達支援モデルを構築するものである。 本研究によって、診療看護師のやりがいにつながる支援が提供でき、超高齢社会に加え、限られた医療資源のなかで国民の多様なニーズに応えていくことに貢献できると考えている。 診療看護師へのインタビューは機縁法で募集し、特に地域で活動している診療看護師20名程度を予定している。ライフストーリーの手法を用いて、診療看護師によって意味づけられた経験を明らかにし、そこから必要な支援を引き出していく。支援者へのインタビューは5名を予定しており、研究参加者の診療看護師から紹介してもらい、実際に提供してきた支援を明らかにしていく。 1年目の2023年度は、機縁法で募集した診療看護師4名にインタビュー調査を2回ずつ実施し分析を行なった。 「どのような経験を経て診療看護師となり、どのような思いを抱きながら診療看護師として実践しているのか」インタビューし、その逐語録から、診療看護師の実践に関連した因果的な意味を有する箇所を抽出、コード化、パターンを構成し、パターンの構成から筋立てして、ストーリーを描いていった。描いたストーリーは、2回目のインタビューの際に研究参加者に確認してもらい、追加・修正を行なった。4名のストーリーから共通して、医師の思考過程を看護師に分かりやすく伝えるトランスレーターとしての役割を意識して担っていることが明らかになった。必要な支援については、今後のインタビューデータと重ねて分析していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、5名にインタビューする予定であったが、日程調整の都合で4名となった。しかし、2024年度早々に1回目のインタビューを実施しており、機縁法での研究参加者募集も順調に進んでいるため、おおむね計画通り順調に進んでいるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
診療看護師の支援者へのインタビューは、当初2025年度から実施する予定であったが、すでに紹介いただけそうな状況なので、2024年度は診療看護師へのインタビューと並行して支援者へのインタビューも実施していく。そのため、2024年度から2026年度は、診療看護師とその支援者へのインタビューを並行して実施していき、2027年度でキャリア発達支援モデルの構築に着手する予定である。
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