研究課題/領域番号 |
23K09894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
光田 益士 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 講師 (00521246)
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研究分担者 |
須釜 淳子 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 教授 (00203307)
小柳 礼恵 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 講師 (20887707)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 失禁 / 皮膚 / 失禁関連皮膚炎 / 細菌 / バイオフィルム |
研究開始時の研究の概要 |
失禁を有する患者は陰部皮膚への尿便の持続的暴露により失禁関連皮膚炎(IAD)の発生リスクがある。IADは痛みや掻痒感に伴い生活の質を著しく低下させるため、その予防と治療が深刻な課題となっている。われわれは先の研究で急性期病院に入院する脳卒中患者のIAD有病率が約50%に達すること、およびIAD保有者は未保有者と比較して陰部に定着する特定の細菌バイオフィルム形成能が高いことを明らかにした。本研究では、入院時からの細菌バイオフィルム形成能の経時的変化を解析することで、「いつ、どの部位に形成された、どんなバイオフィルムがIAD新規発生に関与するのか」の解明に挑む。
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研究実績の概要 |
失禁を有する患者は陰部皮膚への尿便の持続的暴露により失禁関連皮膚炎の発生リスクがある。失禁関連皮膚炎は痛みや掻痒感に伴い患者の生活の質を著しく低下させる。われわれの過去の研究で、失禁関連皮膚炎の保有者は未保有者と比較して陰部に定着する特定の細菌バイオフィルム形成能が高いことを明らかにしている。そこで本研究では、入院時からの細菌バイオフィルム形成能の経時的変化を解析することで、「いつ、どの部位に形成された、どんなバイオフィルムが失禁関連皮膚炎の新規発生に関与するのか」の解明を明らかにすることを目指す。計画書に記載の通り、本年度は失禁関連皮膚炎の新規発生の調査を開始した。研究実施施設に入院した脳卒中患者を対象に、入院時にベースライン計測で失禁関連皮膚炎の観察、およびスワブ法による陰部の皮膚細菌の採取を行った。失禁関連皮膚炎の観察に関して、調査対象部位は肛門周辺、臀裂部、左臀部、右臀部、性器部(陰唇部/陰嚢・陰茎)、下腹部/恥骨部、左鼠径部、右鼠径部の8部位とした。失禁関連皮膚炎を認めた場合、その重症度評価スケール(IAD-set)を用いて重症度評価を行った。皮膚細菌の採取は、失禁関連皮膚炎の調査対象部位8部位のうち少なくとも1部位以上で行った。本年度は34名の患者から研究参加の同意をいただき、次年度も継続する。採取した皮膚細菌を分離同定し、保存した臨床分離株を次年度以降の研究に使用する。病院看護部とは定期的にミーティングを行い、円滑な研究実施体制を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね当初の研究実施計画通りに進んでいる。藤田医科大学医学研究倫理委員会の承認後に調査を開始し、次年度も継続する予定がある。本研究の分析対象となる菌種の分離・同定プロトコルは確立した。調査対象病棟の主治医および病院看護部の協力を得て、研究を継続する実施環境が整っている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は当初の研究実施計画の通りに遂行する。失禁関連皮膚炎の発生率調査および陰部からの皮膚細菌の採取を継続し、目標症例数の達成を目指す。臨床分離株の特性を確認した後、そのバイオフィルム形成能を2群(失禁関連皮膚炎の新規発生群、未発生群)間で比較する。
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