研究課題/領域番号 |
23K09907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 川崎市立看護大学 |
研究代表者 |
豊増 佳子 川崎市立看護大学, 看護学部, 准教授 (60276657)
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研究分担者 |
川口 孝泰 医療創生大学, 国際看護学部, 教授 (40214613)
今井 哲郎 広島市立大学, 情報科学研究科, 講師 (10436173)
高橋 道明 医療創生大学, 国際看護学部, 准教授 (90710814)
掛田 崇寛 川崎市立看護大学, 看護学部, 教授 (60403664)
松田 真由美 川崎市立看護大学, 看護学部, 講師 (40634572)
岩屋 裕美 川崎市立看護大学, 看護学部, 講師 (80465822)
青木 恵美子 川崎市立看護大学, 看護学部, 講師 (30783542)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 教育プログラム / ICTの活用 / 対象理解 / ICT活用 / 臨床判断 |
研究開始時の研究の概要 |
社会の変化と共に医療・看護においてもデジタル化の推進やICTを活用したオンライン診療・遠隔看護などが急激に現実化してきている。ICT活用は看護基礎教育においても重要視されてきており、ICTを活用して遠隔コミュニケーションする看護の教育が必要になってきている。 そこで本研究では、ICTを活用した看護における対象理解や臨床判断の特徴に焦点を当てて、その特徴をデータ収集して分析する。そして、①非接触・非対面でのICTを活用した対象の理解に必要な技能をモデル化して、②その技能の習得・向上に向けた教育プログラムを構築することを研究の目的・目標とする。
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研究実績の概要 |
社会の変化と共に医療・看護においてもデジタル化の推進やICTを活用したオンライン診療・遠隔看護などが急激に現実化してきた。ICT活用は看護基礎教育においても重要視され、ICTを活用して遠隔コミュニケーションする看護の教育が必要になってきている。しかし、ICTを活用して遠隔コミュニケーションする看護の臨床判断(Tanner,2006)やその技能教育はまだ発展途上にある。 そこで本研究では、ICTを活用して遠隔コミュニケーションする看護における対象理解に必要な臨床判断を促進する技能習得のための教育プログラムを探究している。本研究ではまずICTを活用した看護における対象の理解や臨床判断の特徴に焦点を当て、その特徴に関するデータを収集して分析する。そして、①非接触・非対面でのICTを活用した対象の理解に必要な技能をモデル化して、②その技能の習得・向上に向けた教育プログラムをデザインすることを本研究の最終目標としている。その中でICTを活用して遠隔コミュニケーションする看護の臨床判断では、非接触対面で対象者をどのように理解するのか、対象の初期把握に必要な技能を明らかにする。そして、直接接触と非接触の看護の相違点や、ICTを活用して対象を理解するための条件を探索する。 研究初年度の2023年度から~2024年度では、非接触・非対面でのICTを活用した看護の対象理解に必要な技能の探索とモデル化を計画して推進している。本研究では、ICTを活用した対象理解について、テレビ会議システムで遠隔コミュニケーションを伴う初期把握に必要な技能を明らかにする必要があり、収集するデータは、研究対象者の観察視点をアイトラッカーで追跡するデータ、対話内容・ダイナミクスの映像収録、実験的環境下における看護者役の看護体験に関する主観的データとして、データ収集の準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、ICTを活用した看護における対象理解や、その対象の初期把握に必要な技能を探究し、その実践に向けた教育プログラム構築を研究目的としている。この研究目的達成のための計画を段階的に立案している。 初年度においては、ICTを活用した対象理解や、テレビ会議システムで遠隔コミュニケーションを伴う対面場面における対象の初期把握に必要な技能を明らかにするため、テレビ会議システムでの対面技術や遠隔コミュニケーションに関わる先行研究を収集してきた。その収集したデータから、ICTを活用した場面での対面技術や状況設定を分析中であり、この結果をもとに、遠隔看護場面の実験的環境やシナリオなどのデザインに向けた研究を進める。 次の段階で本研究では、看護の対象理解の初期把握の場面について、試行的なデータを収集する。その中で、研究対象者の観察の視線データを収集することを計画していることから、アイトラッカーなど視線を追跡してデータ収集するツールが必要になる。初年度においては、ICTを活用した看護の場面における視線を追跡する目的にかなうツールの探索を行い、各ツールの長所・短所などを分析しながら機器の選定を行い入手に至った。そこで次の段階として、適切で信頼性の高いデータを収集するために、このツールの特性や活用方法に関する情報収集と分析の方法についてさらに探究し、研究ツール活用に向けた習熟も図る。 最終的に、実験データを収集する際の研究協力者が必要になることから、ICTを活用した看護、少なくとも、テレビ会議システムでの会議や講義などの実践経験を有する看護者である研究協力者などについて、関連学会に積極的に参加しての情報収集やネットワーク構築に向けた方法を探ってきている。今後、研究協力の依頼内容や方法など研究倫理審査申請も含めて準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では今後も段階的な研究計画を基に昨年度の活動の継続と発展を図っていく。 まず、ICTを活用した対象理解について、テレビ会議システムで遠隔コミュニケーションを伴う初期把握に必要な技能を明らかにする調査の分析成果をまとめる。この結果をもとに、遠隔看護の実験的環境やシナリオなどのデザイン化に向けて研究を進める。そして、ICTを活用した看護、少なくとも、テレビ会議システムでの会議や講義などの経験を有する看護者である研究対象者に協力を得られるよう調査方法を洗練し、調査の具体化を図る。 研究対象者の観察視点をアイトラッカーなどで追跡するデータを収集する予備的実験を進め実験と分析の熟練化を図る。特に、ICTを活用した看護におけるデータを収集し比較分析するためのツールの長所・短所などを探索して、適切なデータ収集ができるようツールの特性や活用方法についてさらなる習熟を図る。 研究終盤には、テレビ会議システムでの遠隔コミュニケーションを伴う看護における特徴的な観察視点や関係性の構築方法の探索など、ICTを活用した看護における対象理解のための初期把握の段階で必要となる技能を明らかにする実験が必要になる。そのため、具体的な計画を更に追求して研究の推進を図る。 最終年度(2025年度)に向けては、開発したモデルを基に、教育内容と方法を検討して教育プログラムを構築して、ICTを活用した実験的環境での看護のシミュレーション教育などの具体的教育方法も検討しながら、教育工学の知見を援用して学習環境をデザインする方策を探索して計画を進める。
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