研究課題/領域番号 |
23K09923
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 三穂 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (00431312)
|
研究分担者 |
大橋 和貴 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (20848527)
平野 美千代 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (50466447)
大澤 崇宏 北海道大学, 大学病院, 講師 (60374443)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 前立腺がん / 意思決定 |
研究開始時の研究の概要 |
早期前立腺がんは、積極的経過観察、手術療法、放射線療法など年齢、病期、リスク分類に応じて治療の選択肢が複数あり、患者はそれぞれのリスクとベネフィットを考慮しながら治療を選択していくことが求められる。本研究では、早期前立腺がん患者が治療法を意思決定する上でどのようなアンメットニーズがあるのかを評価し解決することにより、患者が納得のいく形で意思決定が行えるための看護介入モデルを構築する。
|
研究実績の概要 |
早期前立腺がんは、積極的経過観察、手術療法、放射線療法など年齢、病期、リスク分類に応じて治療の選択肢が複数あり、患者はそれぞれのリスクとベネフィットを考慮しながら治療を選択していくことが求められる。特に、前立腺がんは、根治治療後の長期生存期間が得られることから、がんサバイバーの治療後の満足を改善することは重要な課題である。 初年度は、前立腺がん患者が治療を意思決定していく上でのアンメットニーズを把握するために、2つの調査を計画していった。まずひとつには、前立腺がん患者を対象とした調査である。この調査では、前立腺がんに対する根治治療の意思決定のプロセス、治療長期経過後の後悔、現在のHealth-related quality of life (HRQOL) についてPatient-reported outcome (PRO)を用いて評価し、これらの関連性を明らかにすることを目的とした。398名の方より回答を得ることができた。もうひとつの調査は、北海道内の地域がん診療拠点病院の泌尿器科および放射線科で勤務している看護師(病棟および外来)を対象とした調査である。この調査では、看護師による患者へのセルフケア支援の実際、外来における治療選択の意思決定支援の実際を質問紙を用いて尋ねた。また支援をする上での難しさについては自由記載でも回答を得た。95名の方より回答を得ることができた。 今後はこれらの2つの調査で得られたデータを用いて詳細な分析を進めていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた患者さんを対象とした調査および看護職を対象とした調査を終えることができているため。
|
今後の研究の推進方策 |
初年度の調査により得られたデータについて、詳細に解析を進め、学会、および論文として公表していく。さらに明らかになったアンメットニーズに基づき必要な臨床的介入について検討し、評価していく。
|