研究課題/領域番号 |
23K09928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩永 甲午郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (90750547)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | ICT / 医学教育 / 新生児蘇生 / ポートフォリオ / 遠隔医療 / 人材育成 / 地域連携 / 働き方改革 / 遠隔教育 / 医療システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では新生児蘇生訓練用ICTシミュレータにより、蘇生手技をデジタルデータ化し①手技の質をリアルタイムにAIが判定し、②ポートフォリオにより過去のスキル結果との比較ができ、③教育管理者はデータベース参照により学習者の訓練履修状況を把握し、④e-learningによる事後学習を促す仕様である。蘇生訓練のみならず、⑤臨床現場でのウェアラブルデバイスを利用した遠隔蘇生支援に利用可能であるため、分娩施設にシステム配備し学習効果を調査し有効性について検証する。このシステムの運用によって助産師を中心とする医療者の蘇生技術維持を可能とし、医療者の主体的学習を促し患者安全につながることを目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究では新生児蘇生訓練用ICTシミュレータにより、蘇生手技をデジタルデータ化し①手技の質をリアルタイムにAIが判定し、②ポートフォリオにより過去のスキル結果との比較ができ、③教育管理者はデータベース参照により学習者の訓練履修状況を把握し、④e-learningによる事後学習を促す仕様である。 蘇生訓練のみならず、⑤臨床現場でのウェアラブルデバイスを利用した遠隔蘇生支援に利用可能であるため、分娩施設にシステム配備し学習効果を調査し有効性について検証する。初年度はシステム構築を第一のフェーズとし、自動判定システムとセルフトレーニングキットの作成を進めた。一方で学習者のデータベース構築を行い、学習身長区を確認するデジタルポートフォリオを作成し、学習データとの紐づけを行うシステムを作成した。 翌年度以降は、一次医療機関と二次医療機関に配備し、年度毎にシステムの稼働状況・トレーニングシステムの精度・学習者の学習履歴の参照可能性を検証する。 学習進捗評価としての主要評価項目は、本システム利用前のNCPR専門コースの認定試験問題スコアと本システム利用開始後1年後のスコア比較と、システム初回利用時と利用後1年後以降のスキルの差を比較する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究で利用する新生児蘇生学習支援システムは主に以下の4つの装置で構成される。 ①人工呼吸および胸骨圧迫スキルをモニター表示するICTツールを応用し、インストラクター不在でも一人でスキルトレーニングが可能なシステム,②上記①のデータを管理するデータベース,③個人の学習到達度に応じたe-learning教材,④スマートグラスによる双方向通信。初年度は①の開発に遅れが出ているが②③④はすでに稼働できる状態にシステム構築できている。学習者のエントリーを行い、全体の運用検証を進めている状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
前述の主要評価項目の検証を進めるとともに、10施設の協力施設医療者各3-5名程度のインタビューによる質的研究を行い、助産師・看護師のプロフェッショナリズム意識調査とともに各施設での教育ニーズを調査し、翌年度以降のe-learningコンテンツの改修に努める。なお遠隔シミュレーション講習には下図のよう なスマートグラスによる双方向通信を実施するため、臨床への応用(すでに申請者らのドクターカー搬送では実臨床応用中)について、効果検証する。
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