研究課題/領域番号 |
23K09929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
廣田 美里 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70595488)
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研究分担者 |
林 佑太 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70882166)
千葉 理恵 京都大学, 医学研究科, 教授 (50645075)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 精神疾患 / こども / ベネフィット・ファインディング / 共同創造 |
研究開始時の研究の概要 |
精神疾患の親のこどもは、不安定な養育環境、経済的問題、教育的機会の不足から、心理社会的な影響を受けながら生きる。さらに、幼少期から青年期まで生き抜いてもなお、成人後にトラウマや葛藤が心中に存在し続け、生きづらさを抱える人が少なくない。それゆえ、こどもの立場にいる人たちを生涯にわたり支援する必要性がある。本研究ではこどもの立場にいる人の体験に関する知見の拡大と、それをふまえた長期的な支援を検討する。本研究では、家族当事者こそが専門家であり、家族当事者ゆえに、何が必要で、何が役に立つのかを知っているという立場をとり、研究計画から実施、結果の公表までを家族当事者と共に研究を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、1.精神疾患の親のこどもの語りを質的に分析し、彼らの体験・生き方への理解を深める、2.こどもの立場にある家族当事者、ならびにこどもに関わる機会のある支援者に対してヒアリングを行い、こどもの立場にいる人に対するより適切で効果的な支援のあり方を検討・創造する、3.創造した支援方法や、ヒアリングで明らかになった事項について、家族当事者や支援者を対象にした全国調査を行い、支援方法の適切性や実現可能性を検討するとともに、家族当事者におかれている状況や支援現場の実態を明らかにし、社会に発信することを目的としている。 2023年度は、精神疾患の親をもつ成人したこども11名の語りを質的記述的に分析し、対象者のベネフィット・ファインディングを明らかにすることを試みた。分析結果をまとめEast Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)にてポスター発表を行った。論文は作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究目的の1.の質的分析と論文化に予定よりも時間を要している。そのため、目的の2.の家族当事者や支援者へのヒアリング、効果的支援の検討・創造のフェーズに入ることができていない。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度に、質的分析の結果を論文化したいと考えている。また、並行して、家族当事者や支援者へのヒアリングと、共同研究計画を立案し、倫理審査委員会の承認を得ることを目標としている。
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