研究課題/領域番号 |
23K09940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
望月 留加 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10412991)
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研究分担者 |
山縣 千尋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00886161)
佐藤 正美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60279833)
堀越 政孝 群馬パース大学, 看護学部, 准教授 (80451722)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | がん患者 / 若年介護者 / 支援モデル |
研究開始時の研究の概要 |
がん患者の家族は、長期間続く闘病生活の大きな支えとして様々な役割変化を求められる。家族員に青年期や壮年期の子どもがいる場合は、彼らも若年介護者となり、一時的な役割の移行であっても制約や疲労を伴う生活を送ることとなる。学生/職業人としての生活や交友関係、キャリア形成、結婚、自分自身が親になること等にも影響を与えるため、それれの発達段階で達成されるべき課題が到達されず、患者の子ども自身の心身の健康が損なわれることもある。そこで本研究では、がん患者のケアを担う若年介護者の実態を明らかにし、彼らが抱える気がかりに対するITを活用した支援モデルの創出を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、がん患者のケアを担う若年介護者の実態を明らかにし、彼らが抱える気がかりに対するアセスメント/セルフチェックツール、及びサポートアプリケーションを開発、検証し、ITを活用した支援モデルの創出を行うことである。 2023年度は、がん患者のケアを担う若年介護者の気がかりの明確化をするために、インタビュー調査を実施予定であったが、実現可能なリクルート方法を見出せず、インターネット調査を行うこととした。 まず、インターネット調査における質問項目を検討するため、文献検討を行った。本邦の状況を明らかにするため、医学中央雑誌とPubMedで「がん患者/cancer patient」「若年介護者/young caregiver」をキーワードとして検索して。その結果、和文献は0件であったが、英文献は362件ヒットした(過去5年に限定)。そのうち、本研究の若年介護者の定義(がん患者の通院サポートや症状マネジメントへの参画、家事の代行・分担、患者や他の家族員の情緒的サポート、意思決定の共有やサポート、介護を担う15~39 歳の家族員)を参考に研究対象者をハンドサーチし、最終的に12件を分析対象論文として抽出した。 分析の結果、がん患者のケアを担う若年介護者の気がかりは、「介護による心理社会的な苦痛をSNSで発信したことによる気がかり」「睡眠の質の低下に伴う気がかり」「がん患者の介護と自身の社会的役割の責任を果たすのための十分な時間がないことによる気がかり」「がん患者を最もよく介護する方法についての気がかり」「がん患者の外来通院に伴う介護による時間喪失に関する気がかり」「がん患者とのコミュニケーションに関する気がかり」「ネット上の真偽不明ながんに関する情報への気がかり」「介護中の就労に関する気がかり」などが明らかとなった。 今後はこれらの結果に基づき実態調査を行うこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
インタビュー調査の実現可能性を模索することに時間を費やしてしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
インターネット調査によりデータ収集期間を短縮する。
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