研究課題/領域番号 |
23K09949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
安永 能周 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (40596946)
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研究分担者 |
伏屋 洋志 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (40528543)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 患肢体液量 / 生体電気インピーダンス法 / LYMQOL / 主観的評価法 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ浮腫治療の客観的評価法の1つとして、生体電気インピーダンス(BIA)法による体液量測定が確立しつつある。体液量測定は、周径や体積を用いた従来の評価法に比べて変化が大きいため、圧迫療法やリンパ外科手術の効果を鋭敏に評価できる。しかしこの体液量の変化が、患者の自覚症状の変化とどの程度相関しているのか、まだ明らかになっていない。本研究では学術的「問い」として、「患肢体液量の減少は、患者の自覚症状の改善に寄与するか?」を挙げた。この問いに答えるため、リンパ浮腫治療による体液量の変化と、代表的な主観的評価法であるLYMQOLの変化の相関を調査する。
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研究実績の概要 |
所属機関において研究を開始するために、必要な準備を行った。 研究を実施する上で最も重要な機器として、リンパ浮腫患者の患肢に貯留している体液量を測定するための体成分分析装置(InBody970、インボディジャパン社製)を購入して、設置した。使用を予定している研究者を対象に、装置の使用に必要な医療機器安全使用研修を実施した。装置の使用方法と特性を確認した上で、研究の実施に必要なプロトコールを作成中である。 リンパ浮腫分野において未解決の問題を抽出し、また、すでに進行中の他の研究と研究内容が重複するのを避けるために、以下の複数のリンパ浮腫関連学会に出席して情報収集を行った(第66回日本形成外科学会(長崎市)、第47回日本リンパ学会(浜松市)、第7回日本リンパ浮腫治療学会(広島市)、第11回日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会(つくば市)、第4回リンパ外科研究会(東京都千代田区)、第50回日本マイクロサージャリー学会(名古屋市)、第12回日本がんリハビリテーション研究会(沼津市))。 また、本研究の基盤となっている研究代表者のこれまでの研究成果について、第47回日本リンパ学会(浜松市)で発表を行い、その内容と今後の発展性が評価されて、学会奨励賞(西賞)を受賞した。講演内容は学術誌に掲載済みである(安永能周、金城勇人、柳澤大輔、杠俊介、近藤昭二:リンパ浮腫の発症と細胞外液比の変化.リンパ学,2023;46(2):50-53)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の実施に必要な体成分分析装置(InBody970)を購入した。現在、プロトコールを作成中であるが、当該分野での最新の研究状況を踏まえて、評価項目の再検討を行っている。当初は2023年度中にプロトコールの倫理審査承認を予定していたため、「(3)やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
速やかにプロトコールを作成して倫理審査の承認を受け、リンパ浮腫患者の登録を開始する。登録を行った患者の治療を行い、患肢の体液量の変化と主観的QOLの変化を調査する。引き続き、関連学会に参加して、リンパ浮腫分野の研究状況について情報収集を行う。
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