研究課題/領域番号 |
23K09951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
牧 茂義 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (90783415)
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研究分担者 |
安藤 詳子 一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (60212669)
小澤 直樹 一宮研伸大学, 看護学部, 講師 (80908260)
永井 邦芳 名古屋学芸大学, 看護学部, 教授 (70402625)
大平 幸子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (40612619)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 統合失調症 / 病識 / 当事者 / 病の不確かさ |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症は、寛解と再発を繰り返す精神疾患で病識をもちづらい。病識とは、自らの病気を適切に認識することで、病とうまく付き合って生活するためには必要である。一方で、病識が高まることにより、QOLは低下し、自殺のリスクが高まるという現実がある。当事者にとっての『程よい病識』を検討する必要がある。 本研究では、当事者にとっての『程よい病識』と、客観的指標に基づく『程よい病識』、Mishelの「病の不確かさ理論」を活用した『程よい病識につながる看護支援の指針』を開発する。 当事者が病とうまく付き合いつつ、メンタルヘルスを保つことができるような『程よい病識に向けた看護支援』を見出すことが期待できる。
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研究実績の概要 |
統合失調症をもつ当事者の『病識』に関して幅広く文献検討をすすめながら,次年度以降に予定している調査に向けて,研究計画の立案をすすめている。申請書作成当初は,統合失調症をもつ当事者の『病識』に焦点をあてて,研究をすすめる予定であった。しかし,幅広く文献検討をすすめるなかで,『病識』は,当事者の自己に関わる認識のうち,病に関する側面であると捉えることができた。病に関する側面だけでなく,より幅広く当事者の自己に関わる捉え方まで範囲を広げて研究をすすめる必要性があると考えられた。当事者の自己概念を含めた文献検討をしながら,次年度以降に計画している統合失調症をもつ当事者に対するインタビュー調査の研究計画の立案をすすめている。 統合失調症をもつ当事者の『病識』に関する文献検討の内容は,2024年8月に開催予定である日本看護研究学会第50回学術集会において,学会発表をする予定である。国内外の文献検討の結果,明らかになったことは3点ある。1点目は,病識を高めるための取り組みとして認知行動療法の手法をベースにしたプログラムが開発されていることである。2点目は,当事者のメンタルヘルスを考慮したプログラムの開発が行われていない事である。3点目は,その人らしく生きるために必要な病識の程度を検討することは行われていないことである。これからの知見を今後の研究計画の立案に活用しながら,統合失調症をもつ当事者に最適な病識との程度や,最適な病識を得ることを目的としたプログラムの開発につなげていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書作成当初の計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
地域で生活する統合失調症をもつ当事者が通う就労継続支援施設や精神科デイケア,地域生活支援センターに研究協力を仰ぎ,当事者の紹介やインタビュー調査の依頼をすすめていく。
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