研究課題/領域番号 |
23K09960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
丸山 育子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (80404888)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / セルフケア / 患者と医療者の関係 / 信頼 / 2型糖尿病患者 / 療養態度 / 療養支援 / アセスメントツール |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病患者のQOL維持のためには、セルフケア行動の継続が必須である。しかしこの継続の困難さが課題となっている。患者の療養態度を評価できれば、セルフケア行動を予測ができるのではないか。糖尿病教育における患者の態度の重要性は認識されているが、評価するための実用的かつ効果的なツールはない。そこで、本研究では、患者の療養態度アセスメントツールを作成することにした。このアセスメントツールを使うことで、療養態度の特徴を明らかにし、セルフケア行動の継続の予測につながると考える。療養態度から患者の行動を予測し、チーム医療で効果的なセルフケア行動の継続に向けた療養支援プログラムの開発につながると考える。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、2型糖尿病患者の療養態度アセスメントツールを作成することである。このアセスメントツールを使うことで、療養態度の特徴を明らかにし、セルフケア行動の継続の予測につながると考えている。 2023年度は、医療者が、2型糖尿病患者のセルフケア継続に向けた療養支援をするとき、療養態度として注目することが何なのかを明らかにする目的で、文献調査および面接調査を行い、2型糖尿病患者の療養態度アセスメントツール原案の構成要素および項目を抽出することであった。現段階では、文献による項目を立てているところである。収集した国内外の84の文献を対象に分析を進めている。分析途中ではあるが、以下に結果を示す。 態度の枠組みとして、Katz,D.とStotland,E.(1959)が提唱した態度の3つの構成要素である認知的要素、感情的要素、行動的要素の枠組みで分類している。まず、認定的要素では、糖尿病に関する基礎的な知識の理解(食事と血糖値の関係、運動と血糖値の関係、シックデイと血糖値の関係など)、自分の療養に関する指示の理解(自分の食事療法、運動療法は適用の有無、自分自身の血糖コントロール状況など)、医療療者への信頼(医療者が頼りとなるか)が主であった。感情的要素では、セルフケア行動の負担(食事療法の負担、ストレス対処など)、糖尿病であることの偏見が主であった。行動的要素では、受療の継続(継続、断続的、中断)、セルフケア行動の継続(食事、運動、薬剤)、重要他者に頼る/サポートを受けるなどが主であった。療養姿勢(中心が自分か、他者か)、糖尿病であることの認識の程度などはどこに区別するか検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度の計画は、2型糖尿病患者のセルフケア継続に向けた療養支援をするとき、医療者が療養態度として注目することが何なのかを明らかにする目的で、文献調査および面接調査を行い、2型糖尿病患者の療養態度アセスメントツール原案の構成要素および項目を抽出する計画であった。 現在は、文献を取り寄せて構成要素および項目を抽出している段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、やや遅れている状況から、今年度の予定である「専門職者による療養態度アセスメントツールの内容妥当性の評価、および2型糖尿病患者による療養態度アセスメントツールの信頼性と妥当性の検証を、少しずつ前倒しでする予定である。現在行っている、項目の原案作成が、本研究の中で一番重要なところだと考えているため、丁寧に進めていく。
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