研究課題/領域番号 |
23K09961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
相上 律子 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (50846855)
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研究分担者 |
片山 美穂 公立小松大学, 保健医療学部, 准教授 (90880724)
北岡 和代 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (60326080)
鈴木 郁斗 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (10880768)
松井 三枝 金沢大学, GS教育系, 教授 (70209485)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 統合失調症 / 認知機能改善療法 / トレーニング / 遠隔化 / 日常生活機能 / リハビリテーション / リカバリー / 精神保健看護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、既存の治療法を土台に、日本の医療環境に適合した認知機能改善療法を開発し、その効果を実証する。対象は統合失調症がある当事者である。統合失調症は認知機能が障害され、その結果、彼らの生活の質を低下させている。認知機能は薬物療法では改善されないため、認知機能改善療法という治療法が開発されている。しかし、日本では認知機能改善療法は浸透していない。それら治療法が日本の医療環境や統合失調症者の治療継続意欲に合致していないことが原因だと考えられる。本研究により、認知機能改善療法の治療継続および普及に繋がり、統合失調症者のリカバリーを進めることが期待される。
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研究実績の概要 |
統合失調症がある当事者は認知機能が障害され、その結果、当事者の生活の質を低下させている。認知機能は薬物療法では改善されないため、認知機能改善療法という治療法が開発された。しかし、日本において認知機能改善療法は浸透していない。それら治療法が日本の医療環境や当事者の治療継続意欲に合致していないことが原因だと考えられる。認知機能改善療法には様々な種類があり、その中の一つに代償的認知トレーニング(Compensatory Cognitive Training: CCT)がある。CCTは、その当事者ができない部分を元々持っている力で代償し、できるようにする治療法である。特に、日常生活に即した形でトレーニングを行うため、生活の質向上には効果的と考えられている。本研究の目的は、CCTを土台に「日本の医療環境に適合した認知機能改善療法を開発し、その効果を実証する」ことである。本年度は改訂版CCTの作成を目標とした。日本は海外と違い、認知機能改善療法が診療報酬の対象となっておらず、トレーニングを受けようと考える参加者が少ない。そこで、あらゆる場所からトレーニングに参加できるようにするため、遠隔化を進めることにした。当初、参加者は同じ場所に集まり、実施者のみ遠隔で参加していた。しかし、参加者にとっては少しの移動でも大きなストレスに繋がり、その結果脱落者が多くなることが分かった。今年度は、参加者全員が遠方から参加できる体制を整えることができた。今後は、参加者を増やし、認知機能の向上に加え、遠隔化した場合のトレーニング効果を明らかにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
改定版CCTの作成が完了し、1クール目を開始し、完了することができた。しかしながら、参加者が少なく、次のクールには繋がっていない。
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今後の研究の推進方策 |
改定版CCTのメリットを生かし、遠方からの参加者も募り、参加者を増やしていく。また、データの蓄積が進めば、認知機能や日常生活機能の向上がどの程度向上しているか、オンラインの効果があるのかに関して解析を進めていく。
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