研究課題/領域番号 |
23K09965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
西田 三十一 聖徳大学, 看護学部, 准教授 (10736622)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 終末期患者 / 看護師 / 心理的成長 / 若手看護師 / 要因 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師は、終末期患者の抱える全人的苦痛を緩和する看護実践を求められるが、死を目前に耐えがたい全人的苦痛を抱えた患者にどう関わればよいのかについて苦悩している現状がある。先行研究から、終末期患者との関わり方には、『看護師が自己の感情をどのように調整し思考してきたのか』という経験の積み重ね方が関与すると示されたが、多忙な医療現場では、若手看護師の心理面に着目した教育的支援は難しい。よって、本研究では、終末期患者と関わる若手看護師の「心理的成長」を促進する要因を明らかにすることで、臨床現場で活用可能な教育的支援への示唆を得ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
看護師は、終末期患者の抱える全人的苦痛を緩和する看護実践を求められる。しかし、看護師も一人の「人」であり、死を目前に耐えがたい全人的苦痛を抱えた患者にどう関わればよいのかについて苦悩している現状がある。研究者のこれまでの研究から、終末期患者との関わり方には、『看護師が自己の感情をどのように調整し思考してきたのか』という経験の積み重ね方が関与すると示された。特に、若手看護師は、終末期患者との関わりから自ら心理的成長を見いだすことは困難である。よって、本研究では看護師の経験の積み重ね方に着目し、終末期患者と関わる若手看護師の「心理的成長」を関連する要因を明らかにすることで、臨床現場で活用可能な教育的支援への示唆を得ることを目的とした。 2023~2024年度は、終末期患者と関わる看護師の心理的成長に影響する要因について、文献レビューおよび看護師へのインタビュー調査から明らかにする計画である。本年度は、本研究テーマに関する文献レビューを実施し、次年度に行うインタビュー調査に向けて準備した。計画に沿って研究を実施し、先行研究から心理的成長に関連する要因について検討を行った。これまでの研究では、看護師の感情調整・思考の仕方や対処行動などが関連する要因として考えらえたが、文献レビューにより、看護師の自己教育性が継続的かつ主体的な学習のために必要であることなどが示された。次年度は、引き続き文献検討を継続しつつ、インタビュー調査の倫理審査申請、研究協力依頼、データ収集、分析を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集までを行う予定であったが、文献レビューを慎重に行ったため、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、終末期患者と関わる看護師の心理的成長に影響する要因について明らかにするために、看護師へのインタビュー調査を行う。終末期患者と関わる看護師の心理面や看護師の成長に関与したと考えるこれまでの経験、看護師への終末期看護に関する教育の現状等についてたずねる。倫理審査申請、研究協力依頼、インタビューの実施・分析を実施する計画である。
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