研究課題/領域番号 |
23K09981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
大山 祐介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40789567)
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研究分担者 |
永田 明 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (30401764)
山勢 博彰 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90279357)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コンフォート / 重症患者 / クリティカルケア |
研究開始時の研究の概要 |
患者の苦痛を緩和し、コンフォートを目指すことは医療者の使命であり、患者の回復やQOL向上のために重要である。先行研究からクリティカルな状況にある重症患者のコンフォートの下位概念や要素を見出した。その内容は症状緩和(3項目)、自立性(5項目)、平静(5項目)、満足(6項目)である。これらをもとに重症患者のコンフォート尺度(案)を作成する。本研究では、第1段階として重症患者のコンフォート尺度(案)の項目について、専門家による内容妥当性を確認する。その後、集中治療室の重症患者を対象に、主観的な評価を調査する。基準関連妥当性、構成概念妥当性、信頼性を検証し、重症患者のコンフォート尺度を開発する。
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研究実績の概要 |
重症患者は、病気や外傷、侵襲的治療、療養環境により、様々な苦痛がある。そのため、重症患者に対して早期のコンフォートを目指すことは、蘇生や敗血症管理などの救命のための治療と同等の優先事項とされている。しかし、重症患者の苦痛は複数の原因が重なり生じているため多面的であり、コンフォートを知覚しているか全体的な評価が困難である。したがって、クリティカルな状況にある重症患者に特化したコンフォートの評価方法を開発する必要がある。本研究は、尺度開発に向けて2段階で研究を計画し、内容妥当性と構成概念妥当性を検証することを目的としている。 現在は過去に発表したクリティカルケアにおけるコンフォートの概念分析やICUに入院した重症患者を対象に実施したインタビュー調査の結果にもとづき、クリティカルケアにおける重症患者のコンフォートの要素となる内容を整理している段階である。 ICUに入院した重症患者に対するインタビューや参加観察で得られたデータとクリティカルケアにおけるコンフォートの症状緩和(3項目)、自立性(5項目)、平静(5項目)、満足(6項目)に含まれる内容を統合するために、コンフォートの要素に過不足や重複がないか、表現は適切か否かなどについて、研究メンバーで検討している。 この過程を終えたのちに、重症患者の緩和ケアやコンフォートに学識のある専門家や大学の研究者などを対象に質問紙調査を行い、内容妥当性を検証する予定である。そのためのは研究計画書を現在作成している。 内容妥当性が確認された後は、クリティカルな状況にある重症患者のコンフォート尺度(案)を作成する。それをもとにICUに入院する重症患者のコンフォートについて患者自身による主観的な評価を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コンフォートに含まれる内容を整理するために行っていた前段階の質的研究の分析が遅れたため、コンフォート尺度案を作成することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究計画書を作成しており、内容妥当性の検証については倫理審査委員会の承認を受けて、7月頃に開始する予定である。その後、重症患者を対象とした研究が実施できるように研究計画書を作成する。
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