研究課題/領域番号 |
23K09984
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
樺澤 三奈子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80405050)
|
研究分担者 |
酒井 禎子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60307121)
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 倦怠感 / 進行がん / 肺がん患者 / 看護介入 / 進行肺がん / セルフマネジメント / 外来看護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、外来化学療法を始める臨床病期Ⅲ期以降の進行肺がん患者が、主体的に身体活動の継続を図ることを通じてがんとがん治療による倦怠感のセルフマネジメントを行うことを支える『外来型“Keep-Moving”看護支援』を開発する。 当該支援は、研究者とがん看護専門看護師らによるチームが進行肺がん患者に運動を用いて8週間に亘り個別介入を行う、本邦初の倦怠感看護介入である。本研究は、がん治療継続、健康寿命を短縮させるサルコペニアやフレイルへの進展予防、QOL改善に寄与すると考えられ、がん患者リハビリテーション料が算定されない外来診療でのがんリハビリテーションを繋ぐ新たな看護の機能を提案する。
|
研究実績の概要 |
2023年度の計画のうち、計画①進行肺がん患者を含む高齢がん患者に対する運動介入研究の文献レビューを行った。医学中央雑誌、PubMed、CINAHLを用いて、2013年以降の10年間の文献を網羅的に検索した。次に、選定基準に照らし、一次選定では主題と抄録を読み、二次選定では論文の本文を熟読して文献を抽出した。包含基準は、がん患者の身体機能の維持や改善をアウトカムとして設定し評価しているもの、看護師が介入者として関与するものとした。収集するデータは、運動介入の内容・方法、リスク管理および運動継続のための工夫、効果指標とその結果であった。全データベースから452文献が検索され、一次・二次選定で抽出された6件を分析対象とした。身体機能の維持や改善を目的とする介入の内容・方法は、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが5件、有酸素運動とバランス運動を併用したものが1件であった。また栄養プログラムとの併用が2件あった。介入期間は4週間から10週で、1回の時間は30分以内、頻度は3日/週~毎日に設定されていた。自己管理による在宅ベースの運動が5件、看護師による施設監督下運動が1件であった。リスク管理・運動継続のための工夫として、いずれも運動処方が作成され、強度は低強度から漸増する基準が設定されていること、医師、理学療法士、看護師等がチームを作り運動と生活・症状管理を専門性に応じて患者を支援する、行動変容のための理論を用いて目標設定、セルフモニタリング、フィードバックが組み込まれていることが明らかとなった。 レビュー結果に基づき、計画②の有識者レビューに向け、特に運動継続および安全性の担保のための看護師の役割と運動処方の基準を具体化することをねらい、プログラム原案を修正した。また計画③の教材作成を併行することとし、アプリ、パンフレット、動画のコンテンツの構成案を作成した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染遷延の影響により、当該年度の計画②有識者レビューおよび計画③の教材作成の進捗がやや遅れている。有識者レビューの後に速やかに教材作成が進められるよう、有識者レビューに先立ち、計画③の教材案を試案することで遅れに対処している。
|
今後の研究の推進方策 |
当該年度の計画がやや遅れていることに対して、計画②の有識者レビューを行った後に速やかに教材作成が進められるよう、レビューに先立ち計画③の教材案を試案している。
|