研究課題/領域番号 |
23K09998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
有働 由樹 聖マリア学院大学, 看護学部, 助教 (80964098)
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研究分担者 |
日高 艶子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (50199006)
小浜 さつき 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (20580731)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 心不全 / 高度実践看護師 / 健康信念モデル / 患者教育 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者の再発予防のための患者教育は、心不全看護において重要な課題である。しかし患者の生活習慣を変容させることは容易ではなく、行動変容を支援するための行動科学理論に基づく介入が求められる。近年高度実践看護師が、心不全患者の専門的な患者教育に取り組んでいるが、我が国の高度実践看護師の患者教育の特徴を明らかにした研究はない。本研究では高度実践看護師の心不全患者に対する患者教育の特徴を、行動科学理論の一つである健康信念モデルの視点から明らかにする。本研究により、高度実践看護師の患者教育の特徴が明らかになると、心不全患者の再発予防に向けた患者教育プログラム構築への有益な示唆を得ることが期待される。
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研究実績の概要 |
心不全患者の再発予防のための患者教育は、心不全看護において重要な課題である。本研究の目的は高度実践看護師の心不全患者教育の特徴を明らかにし、心不全患者の再発予防にむけた患者教育プログラム構築の示唆を得ることである。 令和5年度は、所属機関の倫理審査に申請し承認を得た。そしてサブスペシャリティを循環器看護とする慢性疾患看護専門看護師と全国の循環器病棟に勤務する臨床経験年数2年目以上の看護師を対象に、質問紙調査を行った。 その結果、専門看護師5名、病棟看護師65名から回答を得ることができ、健康信念モデル自体の認知が専門看護師では100%、病棟看護師では38.5%と偏りがある可能性が明らかとなった。また健康信念モデルの構成変数の中で、「心不全管理行動の利益の認識」と「自己効力感」について専門看護師は病棟看護師と比較し、患者教育に反映していることが明らかになった。そして心不全患者教育の実践においては、「治療のアドヒアランス」と「禁煙」において専門看護師の方が教育の実施頻度が高く、「塩分水分管理」においては病棟看護師の方が教育の実施頻度が高いということが明らかとなった。このように、令和5年度は高度実践看護師と病棟看護師の質問紙調査の結果を比較分析することで、高度実践看護師の患者教育の特徴を量的に検討することができた。 質問紙調査後の追跡インタビュー調査は、専門看護師4名、病棟看護師5名に実施することができた。今後はインタビューで得られた内容の分析をさらに進めるとともに、高度実践看護師の患者教育の特徴を質的に検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、令和5年度は所属機関の倫理審査受審、専門看護師に対しては慢性疾患看護専門看護師研究会の協力を得て対象者に質問紙調査及び追跡インタビュー調査を行うことができた。また全国の循環器病棟看護師に対しては、慢性心不全認定看護師または心不全認定看護師の所属する全国の医療機関の看護部長に研究への協力を依頼し、循環器病棟に勤務する看護師に対して質問紙調査と追跡インタビュー調査を実施することができた。したがっておおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、追跡インタビュー調査で得られたデータの質的分析を進める。また令和6年度は計画に沿って、サブスペシャリティを循環器看護とする慢性疾患看護専門看護師を対象にしたフォーカス・グループ・インタビュー調査を行う。インタビューでは実践の中での具体的な事例を明示することを目的として、「心不全患者の患者教育に健康信念モデルの視点はどのように活用できるか」「健康信念モデル等の行動科学的理論を用いた看護実践経験」を明らかにする。また令和5年度の質問紙調査で得られた結果に基づく分析は、学会・論文等で発表する予定である。
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