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センシングデバイスを活用した閾値下せん妄の評価指標確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K10001
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関東北大学

研究代表者

佐久間 篤  東北大学, 大学病院, 助教 (90733759)

研究分担者 内海 裕介  東北大学, 大学病院, 作業療法士 (50890901)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワードせん妄 / 閾値下せん妄 / センシングデバイス / アクチグラフ / 脳波
研究開始時の研究の概要

せん妄は身体疾患に伴って生じる意識障害であり、転倒転落などの重大な医療事故につながります。医療現場ではせん妄対策が非常に重要ですが、マンパワー不足から十分な対策を行えていない現状があります。現在のところ、年齢(65や70歳以上)や既往歴からハイリスクの方を抽出して集中的にケアする試みが行われていますが、高齢化が進む本邦では年齢要件だけで大半の患者が該当してしまうため、本邦の実情に沿った高精度なスクリーニングが求められています。本研究の目的は、アクチグラフや脳波などのセンシングデバイスを用い、せん妄の前段階である閾値下せん妄を捉える技術を開発し、せん妄対策の発展に寄与することです。

研究実績の概要

研究分担者、研究協力者と調査内容や臨床研究の実施方法にに関してミーティングを重ねている。概要としては、東北大学病院の身体科と連携し、入院患者に対して包括的なせん妄評価と活動量計を用いた活動量や睡眠状況の測定、日常臨床の範囲内で得られた血液検査等のバイオマーカーを集積し、精神科医によるせん妄、閾値下せん妄の診断をアウトカムとし解析を実施することで、予測能が高い指標の検討を行う方向となっている。現在、対象となる病棟や患者層の検討を行っている段階であり、計画がまとまり次第、東北大学医学系研究科倫理委員会に申請を行い、承認を得たのち研究を開始する方向で準備を進めている。
今年度は以前からの研究で集積したデータを利用して学会発表を行うとともに、本研究に向けた情報収集を継続した。2023年6月に第119回日本精神神経学会学術総会、11月には第36回日本総合病院精神医学会総会に参加し、現在の本邦におけるせん妄対策の実情と課題について情報収集を行った。また、第5回日本メディカルAI学会学術集会に参加し「活動量を用いた抑うつリスクの評価とリスク因子の検討」と題し、機械学習を用いて活動量から抑うつやせん妄を始めとした精神症状の発症を予測する内容の発表を行った。これにより、優秀ポスター演題賞を受賞した。2023年6月には、第28回日本緩和医療学会学術大会に参加、「東北大学病院における緩和ケアチームと精神科リエゾンチームの連携」と題した演題の中で、研究の取り組みを紹介した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでの研究における反省点をもとに、センシングデバイスの使用に関して慎重に研究計画を検討しているため。

今後の研究の推進方策

早い時期に計画を策定し、倫理委員会の承認を得て、年度内前半での研究開始を目指し準備を行っていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] リエゾン精神科と脳波 ー最初の壁を越え見立てに活用するまでー2023

    • 著者名/発表者名
      佐久間篤
    • 学会等名
      第36回日本総合病院精神医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 活動量を用いた抑うつリスクの評価とリスク因子の検討2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐江美, 宮内誠カルロス, 髙屋英知, 園部真也, 内海裕介, 佐久間篤, 富田博秋
    • 学会等名
      第5回日本メディカルAI学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 東北大学病院における緩和ケアチームと精神科リエゾンチームの連携2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐江美, 中條康子, 田上恵太, 鴇田百合子, 内海裕介, 佐久間篤, 井上彰, 富田博秋
    • 学会等名
      第28回日本緩和医療学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 化学療法中がん患者の身体活動量の維持とQOLの経時的変化の関係2023

    • 著者名/発表者名
      内海裕介, 五十嵐江美, 鴇田百合子, 佐久間篤, 富田博秋
    • 学会等名
      第33回東北作業療法学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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