研究課題/領域番号 |
23K10012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
重久 加代子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30433593)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 尺度開発 / ケアリング / がん看護 |
研究開始時の研究の概要 |
ケアリングは看護実践の核であり、質の高い看護の中に見出されている。そのため、21世紀のがん看護に携わる者の責務として、質の高い看護を提供するためにケアリング能力を高めることが提唱されている。しかし、がん看護の看護実践において何ががん看護に重要なケアリングであるのか、ケアリング能力を高めるにはどのような教育が必要であるのかは明らかにされていない。申請者はケアリングの探索的研究を行い、がん看護特有のケアリングを基盤とするケアリングの構造を明らかにした。本研究では、これまでの研究成果に基づいて、「がん看護のケアリング実践自己評価尺度を開発し、尺度の信頼性と妥当性を検証する」ことを目的とする。
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研究実績の概要 |
ケアリングは看護実践の核であり、質の高い看護の中に見出されている。そのため、21世紀のがん看護に携わる者の責務として、質の高い看護を提供するためにケアリング能力を高めることが提唱されている。しかし、がん看護の看護実践において何ががん看護に重要なケアリングであるのか、ケアリング能力を高めるにはどのような教育が必要であるのかは明らかにされていない。申請者は2005年よりがん看護におけるケアリングの探索的研究を行い、がん看護特有のケアリングを基盤とするケアリング構造を明らかにした。本研究では、これまでの研究成果に基づいて、「がん看護のケアリング実践自己評価尺度を開発し、尺度の信頼性と妥当性を検証する」ことを目的としている。本尺度の開発は、がん看護の質向上に不可欠なケアリングの実践を促進し、ケアリング能力を高める教育に寄与すると考える。 令和5年度の研究は、予備調査を行うことが目標であった。本研究では、4つの先行研究の結果より抽出したがん看護特有のケアリングより、尺度の項目を精選し、尺度原案を作成した。尺度の作成については、先行研究で「質問紙の開発」を行った経験を活かして、質問項目の定量化はどの程度実践しているかを割合(%)で示した5段階のリッカートスケールを用いた。 次に、基準関連妥当性を図るための尺度の選出を行った。「看護職の自律性尺度(32項目:菊池,2013)」と「看取り尺度(22項目:吉岡他,2009)」である。 最後に、2施設の都道府県がん診療連携拠点病院でがん看護に携わる看護師100名を対象に予備調査を行い、77の回答を得た。集計を行い、意見などをまとめている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の計画は、尺度開発のための予備調査を行うことを目標にしている。予定していた100名(2施設)において、予備調査を実施し、57の回答を得ることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
予備調査の結果を検討し、がん看護専門看護師のスーパーバイズを受けて、尺度原案を修正する。 次に、令和6年度の目標である「がん看護のケアリング実践自己評価尺度の開発」を行うために、本調査を行う。 本調査は、修正した尺度原案を用いて、都道府県がん診療連携拠点病院の看護師800名程度を対象に行い、尺度を開発する予定である。
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