研究課題/領域番号 |
23K10027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
雨宮 歩 千葉大学, 大学院看護学研究院, 講師 (90778507)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 認知機能低下 / 身体拘束削減 / 予測アルゴリズム / 自己抜去防止 / 自己抜去 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
身体拘束をせずに治療継続するため、申請者は接触検知による医療用カテーテル自己抜去防止システムの開発に取り組んでいる。しかし、自己抜去の際の動作やその時の生理的反応については明らかになっていない。そこで本研究は、認知機能が低下している等で自己抜去リスクがある患者を対象に、医療用カテーテルの自己抜去時の動作と生理的反応(心拍、自律神経活動)を計測し明らかにし、自己抜去を予測するアルゴリズムを開発、ケア方法を検討する。これにより、身体拘束をしなくても医療用カテーテルの自己抜去を防ぐことで治療が継続可能になり、センサシステムが見守るため医療者を頻回な見守りから解放することが可能となる。
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研究実績の概要 |
身体拘束をせずに治療継続するため、申請者は接触検知による医療用カテーテル自己抜去防止システムの開発に取り組んでいる。しかし、自己抜去の際の動作やその時の生理的反応については明らかになっていない。そこで本研究は、認知機能が低下している等で自己抜去リスクがある患者を対象に、医療用カテーテルの自己抜去時の動作と生理的反応(心拍、自律神経活動)を計測し明らかにし、自己抜去を予測するアルゴリズムを開発、ケア方法を検討する。これにより、身体拘束をしなくても医療用カテーテルの自己抜去を防ぐことで治療が継続可能になり、センサシステムが見守るため医療者を頻回な見守りから解放することを目指している。 本年度は、初めての臨床調査を開始することができ、認知機能が低下している方が実際に自己抜去をする直前までの動作を観察、計測、解析することができた。更に、生理的反応(心拍、自律神経活動)の計測も実施することができたが、90-100歳代と高齢な被験者であったためか、不整脈等の影響が強く、心拍、自律神経活動の解析が困難であった。そのため、他の計測方法等を検討する必要があることが明らかになった。 計画していた上記に加え、開発しているシステムを応用し、主に介護施設で問題になっている同じく身体拘束の要因となる脱衣行動の検知システムの開発にも取り掛かっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
実験室内での健常者に対する調査から臨床で使用することに大きなハードルがあったが、初年度で臨床調査をまずは小規模となったが開始することができ、意義のあるデータを得ることができている。これに加え、開発しているシステムを応用し、主に介護施設で問題になっている同じく身体拘束の要因となる脱衣行動の検知システムの作成にも取り掛かることができているため、「当初の計画以上に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、臨床調査の規模を少し拡大し、実際に臨床の看護師にも使用してもらい、システムの改善点を出していく。更に、自己抜去をする直前までの動作の観察、計測、解析についても継続する。 主に介護施設で問題になっている同じく身体拘束の要因となる脱衣行動の検知システムの改善および、臨床調査の準備も進める。
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