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集中治療室における重症患者の睡眠障害の解明-脳波分析を用いた基礎的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 23K10033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関佐賀大学

研究代表者

古賀 明美  佐賀大学, 医学部, 教授 (00336140)

研究分担者 阪本 雄一郎  佐賀大学, 医学部, 教授 (20366678)
武富 由美子  佐賀大学, 医学部, 准教授 (20750342)
川久保 愛  佐賀大学, 医学部, 助教 (90710252)
松尾 照美  佐賀大学, 医学部, 看護職員 (50984754)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード敗血症患者 / 脳波 / 睡眠 / 重症患者 / 集中治療室
研究開始時の研究の概要

集中治療室退室後の身体的・認知的・精神的機能障害である集中治療後症候群が長期的な課題となっている。そこで我々は、認的知・精神的機能障害に寄与している重症者の睡眠障害の解明に取り組み、重症度が変化した2時点における脳波を測定した。回復する過程における敗血症患者と重症外傷患者の睡眠は異なっていた。重症患者の睡眠には重症度や薬剤など複数の要因が関連しているとされ同質患者群での研究が推奨されている。そこで、本研究では敗血症患者および重症外傷患者の睡眠の回復に関連している要因を特定し、睡眠障害を改善するための看護の方略を検討し、集中治療後症候群による長期的なQOLの低下を改善することに寄与できる。

研究実績の概要

本研究は、敗血症患者の睡眠に関連している要因を特定する過程を通して重症患者の睡眠障害を改善するための看護について検討することを目的としている。株式会社S’UIMINの脳波計を使用し敗血症患者5名の調査を行った。うち1名は死亡されたため2回目の調査が行えなかった。対象者は、20歳以上で48時間以上EICUに入室することが予測されている敗血症患者とし、主治医が調査可能と判断した者とした。1回目の調査はEICU入室直後、2回目の調査は呼吸循環が安定した時期とし、各24時間の脳波を測定した。重症患者の睡眠は、健常者に比べ睡眠の断片化(覚醒回数が多い)、以上な概日リズムを示し、浅い睡眠(ノンレム睡眠ステージ1および2)の増加、徐波睡眠(ノンレム睡眠ステージ3)とレム睡眠が減少することが知られている。
調査が完了している敗血症患者の概要は、男性3名女性1名、50代~80代、集中治療室の在室日数6~25日、人工換気の患者は1回目挿管2名、2回目に気管切開1名であった。睡眠変数としている日中と夜間の覚醒、レム睡眠、ノンレム睡眠(ステージ1、ステージ2、ステージ3)の割合については、現在分析中である。
速報値による結果から、各24時間測定したうちの21時から翌朝9時までを夜間とした場合、呼吸循環が安定した2回目の夜間の覚醒の割合が入室直後の覚醒の割合よりも高かった。対象者4名のうち2名は、呼吸循環が安定した2回目の夜間に8割以上覚醒していた。その他、4名中3名には1回目の夜間にレム睡眠が出現していたが、2回目には3名中2名にレム睡眠がなく、2回の測定ともにレム睡眠がない1名と合わせ、呼吸循環が安定した時期にレム睡眠がない対象者が3名であり、一日の睡眠-覚醒のリズムが著しく乱れていた。ヒトが生命を維持するために必要不可欠な脳の休息がとられていないと思われた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

医療機関に所属する研究分担者のの協力を得て対象者を選定し、調査を進めている。

今後の研究の推進方策

対象者選定基準に沿い対象者数を増やして分析予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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